メーカーに買い叩かれ続け、利益が薄利の町工場は残念ながら未来の成長は望めず、従業員の給与を上げられずにいると、お金だけで繋がっている従業員が会社から去っていき、工場自体の存続が危ぶまれます。
町工場=儲かっていない、どれだけ忙しそうに仕事をしても利益が残らず、常にギリギリの経営をしていると思われていますが、残念ながら大半の町工場が薄利での経営で、月末の支払いが終わると利益がほとんど残っていません。
利益がなければ、次なる設備投資はおろか、従業員への還元をすることが不可能であり、生産設備は古くなり、従業員の給与は上がらず、モチベーションが下がり続け、最悪の場合、給与のいい会社に転職されてしまいます。
町工場はもっと利益を得ることに血眼にならないと、会社が潰れる事実に危機感を持たなければなりません。
特に物価高や税負担が上がり、生活が苦しくなる中で従業員が会社に求めるものは給与であり、このまま給与が上げられなければ、仕事はあっても従業員がいなくなって生産できない残酷な結末に繋がりかねません。
この記事では薄利で賃上げなしの工場が大ピンチであり、特に給与が上げられない状態がどれだけ危険な状態であるかを解説します。
利益なしの町工場は衰退の道だけ
利益は町工場の成長に不可欠な要素であり、設備投資はもちろん、従業員の給与への還元、新たな人材の採用、効率的なシステムの導入などを採用するには全て利益が必要であり、利益なしは永遠に成長が止まると同じです。
町工場が世の中の成長に取り残されて、高齢者ばかりの現場、紙だらけなアナログな現場、若手が一切いない環境になった原因は全てメーカーに搾取されて、薄利し変えられない環境に甘んじたからです。
令和に入って次々と町工場が廃業しているのも、薄利の経営に耐えられなくなったことが原因です。
はっきり言いますが、令和の時代は薄利で昔のやり方で経営をしたら一気に衰退の道を転げ落ちます。
ここでは利益なしの町工場にどのような衰退の道が待っているのか解説します。
令和の時代は会社も従業員も金がかかる
昭和の時代と令和の時代の違いは様々ですが、1番の違いは世の中の値上げ問題や政府による増税で町工場がモノづくりするための負担額も上がり、従業員が生きるために支払うお金が増えた点にあります。
物価高、ガソリン高、増税によって従業員の暮らしに大きな負担がのしかかり、今までと同じ給与では物価が上がったせいで生活が苦しくなり、今まで以上に暮らしが不自由になってしまう。
町工場も原料高騰で材料費上昇、最低賃金の上昇、電気代など運転コスト上昇で今までと同じ金額でモノづくりができず、値上げをしないと利益はおろか赤字でモノづくりをするような極めて不利な状況に陥っています。
残念ながら従業員の給与が上げるためには全てが値上がりした中で材料費などの原価の値上がり分だけでなく、従業員の給料を増やして還元する分の利益も町工場は稼がないといけない状況になっているのです。
悲しい現実ですが、多くの町工場がメーカーに依頼している「値上げ」は「原料高や光熱費上昇」などの原料値上がり分だけであり、従業員の給与のための値上げは99%の町工場が未実施なのです。
要は町工場がメーカーに許可されたのは「モノづくりする原料の値段だけ値上げを許してやる」だけで「でもほかは値上がりしてないよね?だからねあげは認めません」という状況で従業員の給与が上がる可能性はゼロになります。
町工場は材料など負担増の部分は値上がりできたけど、今まで以上に利益を得るために値上げは一切できておらず、毎月会社を回すことはできるけど、働いてくれる従業員には何も還元できないまま。
要は今のまま経営をしていたら、会社はギリギリ回るが、従業員の給与はそのままで、生活がますます苦しくなる構図は解決していないのです。
以下の記事では利益の問題で「孫請け」からメーカーとの直接取引をする町工場が爆増しており、その背景は孫請けのまま買い叩かれたら「もう生きていけない」と危機感を持つ町工場が行動を始めている点を解説しますのでご覧ください。
安売りは町工場の首を締め続ける
町工場に利益が残らないのは「安売り」を続けたからであり、仕事を取るために技術を安売りし続けたら、仕事は取れたとしても、町工場の首がどんどん締められている事実に気づいてください。
「この値段なら出す」「ほかはいくらだけど下げる?」メーカーの担当者が仕事が欲しい町工場に持ち掛けるお決まりのフレーズで安売りに繋がる罠であり、目の前の仕事欲しさに「値下げします」と技術を安売りしてしまうのが町工場の実態です。
工場で「仕事がなく、従業員が遊んでしまうから」という理由で微々たる利益しかない仕事をすることは致し方ない部分もありますが、「利益」こそ町工場に必要な要素で1度でも「安売り」をするとメーカーの担当者に弱みを握られます。
そして「安売り」の1番の問題は「1度値段を下げてしまったものは簡単に上げることができない」点であり、多くの町工場が苦しいタイミングで取った雀の涙程度の仕事を続ける羽目になっているのです。
メーカーは「値上げはしつこく断る」くせに「値下げはすぐに了承」する卑しい体質なので、1度でも町工場が値下げをしてしまうと、「システムに登録した」「根拠がないので値上げできない」といつまでも安売りを強要されてしまいます。
令和になって町工場に起きているのは「朝から晩まで忙しい」「残業までして納品している」など仕事が溢れているのに安売りの影響で全ての単価が安く、どれだけ仕事をしても利益が出ない状態ですが、これは全て「安売り」が諸悪の根源です。
町工場が仕事を取るために行う「値下げ」の安売りは町工場の技術価値を下げることに繋がり、結果として価格しか見ていない質の良くない顧客に弱みを握られ、将来の利益も奪われ続け、経営の首根っこを絞められる道を進むことと同じです。
以下の記事ではどれだけ仕事を増やしても、安売りを続けている限り、町工場は忙しくても絶対に儲からず、ジリ貧の経営をするだけなので、値上げから逃げていけない理由を解説していますので併せてご覧ください。
設備も従業員も次々と老朽化の道
十分な利益を得られないと、加工設備はどんどん老朽化していき、工場で働く従業員も外から新たな若手や人材を採用できないと次々と歳をとり、次世代が育たず、工場全体が老朽化していきます。
設備更新をするのに必要なのは努力ではなく「お金」であり、財源になるお金は全てメーカーへの売上から生まれる利益ですが、財源となる利益が微々たる薄利である以上、設備更新をするためのお金は一向に蓄積できません。
アマダ然りオークマなどの加工設備メーカーは次々とより効率的に生産できる自動化システムが内蔵されて加工設備を開発し、利益を十分にもった町工場は導入を進め、更に人の手を排して、より安価なものづくりが可能となっています。
加工設備を次々と導入する町工場はどんどん効率化を実現し、人件費を下げ、更に安いモノづくりでメーカーの調達原価を下げていくと、設備更新ができない町工場はどんどん不利な立場に陥り、価格で太刀打ちができなくなるのが現実です。
そして、世の中の物価が上昇したことで、コンビニしかり外食チェーンも時給がどんどん上昇し、町工場の提示する時給よりもはるかに高い時給がバイトで手に入る環境に変化したことで町工場は人すら手に入れることができなくなりました。
つまり、町工場は今まで提示した給与では他の仕事の給与に勝ることはできず、日本人で新たな人材を雇い入れるのは不可能な環境となってしまい、仮に仕事が増えて人手が欲しくてももう人を追加で雇用することができないのです。
町工場は設備同様に従業員も新たな若手の風を入れて、現在の世代でなく次の世代の人材を育てなければ、町工場を未来に繋ぐことができませんが、利益がなく、従業員の給与も上げられなければ、次の世代を作る選択肢を選べません、。
町工場が雇用している従業員の大半は50歳を超えた昭和の時代から活躍した職人さんですが、年齢と共に体はどんどん老朽化する現実から目を背けることはできません。
「目が見えなくなった」「腰が痛い」「病気を患った」は高齢な職人なら誰でも起こることですが、いつまでも高齢な職人さんに依存していると、いつか体調を崩して、仕事が回らなくなるようなリスクの爆弾を背負っていると同じです。
賃上げなしでは従業員を失う
町工場がこのまま毎月の支払いをギリギリで済ませて経営する自転車操業を続け、従業員の賃上げを後回しにしていると、雇用している従業員が給与条件の良い他社に転職してしまいます。
どれだけ過去から会社のために働き続けてくれた従業員も根底では「会社より自分が大事」であり、安い給与しかもらえず、自分の生活が苦しい状態が続くと、もっと高い給与をもらえる会社に目を向けてしまいます。
特に令和の時代の従業員は「飲み会もイベントにも来ない」タイプで愛社精神はなく、会社との関係は「お金」だけのか細い関係なので、他社の給与が良ければ、簡単に移ってしまいます。
ここでは町工場が経営の支払い優先で賃上げなしを貫いた場合、従業員を失う点について解説します。
低賃金のままでは従業員が転職する
町工場は低賃金のまま従業員を雇用していると、他社の上がり続ける高額な給与と比較をされてしまい、モノづくりを支える従業員すら失う最悪な状況に陥ります。
令和の時代に町工場と授業員の関係は「お金」だけの希薄な関係であり、昔のように「社長が大好きだ」「会社が好きだ」と強い愛社精神な存在せず、お金をもらうためだけに会社にいるような状況です。
経営者がせっかく季節ごとのイベントを企画しても「不参加ばかり」で会社のイベントに全く人が集まらない、仕事終わりに食事に誘っても平然と断るなど、もはや従業員が業務時間外で会社に時間を使うことはあり得ないのです。
これだけ町工場と授業員の関係が冷え切ってしまうと、従業員は簡単に転職する道を選んでしまう環境で、町工場にとって人を失いやすい極めて危険な状況になります。
町工場と対象的に資本力があるコンビニや外食チェーン店は、人を確保するために時給を右肩上がりで上げ続けており、東京では時給1500円を超えるバイトも登場し、もはやバイトの方が町工場より稼げるようにもなっています。
給与が上がっているのはバイトだけでなく、儲かっている町工場は次々と従業員の給与を上げており、「給与のいい工場」と「給与の悪い工場」が分かりやすく給与の差が出ているのです。
仮に同じ仕事で時給1500円の工場と時給2500円の工場であるなら、「お金」でしか繋がっていない希薄な関係の中では自ずと従業員は生活のために給料の良い工場に転職してしまいます。
町工場はこのまま、低賃金のままで従業員を雇用し続けたら、従業員を失うリスクを常に抱えたまま経営をすることになるのです。
以下の記事では家族経営の町工場を継ぐ後継者は「仕事」も「従業員」も社内に問題が山積みであり、茨の道での経営することになるため、町工場を継いだら後継者が最優先で解決すべき課題を具体的に解説しますのでぜひご覧ください。
町工場が人を新たに雇うことが不可能
町工場が外部から新たな人材を雇うことは困難な時代に突入しており、特に競争の多い新卒の獲得は給与条件で見劣りするため限りなく不可能と言えます。
企業が人を雇用するコストはますます上昇しており、特に大企業は資本力で次々と町工場では到底不可能な給与を提示してしまうため、金額で大幅に劣る町工場に応募をする若手はもう存在しません。
町工場が外から人材を得る主な方法は「中途採用」ですが、町工場の頼みの綱である中途採用すら、求職者の求める給与が高額すぎて、魅力的な人材であっても給与面で採用できない事態に陥るのです。
やれ、福利厚生だ、会社の雰囲気、一緒に働く人の雰囲気など採用する決め手は給与じゃないと考える経営者が多いですが、求職者が入社するか否かを決める実情は残念ながら「お金」です。
安売りをして利益が不十分な町工場は求職者が求める給与を提示するのは十中八九、不可能です。
中途採用で入社しようとする求職者は大手メーカーを含む様々な求人情報を見ており、高額な給与から手厚い福利厚生まで圧倒的に町工場より優れた雇用条件を提示しており、どうしても求職者の求める条件も上がってしまいます。
適切な価格で商売をしておらず、利益が十分でない町工場は求職者の大前提の給与を提示できず、外から人を雇う選択肢すら失ってしまいます。
以下の記事では製造業の町工場は営業をして、正しい顧客と取引をしなければ、買い叩かれ続けてジリ貧に陥ってしまう残酷な現実に関して解説していますので併せてご覧ください。
利益がないだけで全てのチャンスが不意に
町工場が今後、よく使うことになる悲しい言葉、それは「利益さえあれば」「利益がないせいで挑戦できない」という後悔まみれの言葉です。
- メーカーから新たな打診があっても設備不足で受注できない
- 技術力のある中途採用者がきても、希望給与が高くて採用できない
- 社内システムの導入で効率化したくても、システム導入費が捻出できない
利益がないせいで町工場は成長するために必要なチャンスを全て不意にすることになります。
「利益」さえあれば本来手にすることができた、町工場の状況を好転させるチャンスを「安売り」をしているせいで掴むどころかスタート地点に立てないのです。
町工場が現状を変えるためには行動して挑戦をするしかありませんが、「利益がない」という事実のせいで町工場から新たな挑戦をするきっかけすら奪われてしまいます。
町工場はもう「安売り」から脱するべきであり、いつまでも技術を買い叩くような価格しか見ていないメーカーとは訣別して、正しい顧客との商売を始めて、十分な利益確保を目指すべきです。
時間は有限であり、町工場の運転資金も有限である中で、何もせずに時間だけ過ぎたら変化するチャンスを失ってしまい、行動をするための余裕資金も底をついて、本当に廃業寸前のどうしようもない状態になってしまいます。
現状に危機感を感じているなら、今すぐに営業を始めて、正しい顧客との商売を実現してください。
以下の記事では自分たちで行動を起こさず「待つだけ」の町工場は消滅するだけであり、生き残りたいなら今すぐに新規開拓をすべき理由を解説していますので併せてご覧ください。
利益不足は商売相手に問題あり!
町工場に利益が残らない問題の根源は「商売相手であるメーカーが悪い」であり、町工場は自分たちの都合ばかり押し付けるようなメーカーとは商売をしてはいけません。
町工場が激減した時代では、メーカーが主導権を持つのでなく、町工場が主導権を持つのが当然であり、売値も町工場が決めるべきなのです。
しかし、多くの町工場が主導権を握れる時代なのにいつまでもメーカーの奴隷として買い叩かれている状況に我慢なりません。
ここでは町工場が利益不足で薄利の経営をしなければならない諸悪の根源に関して解説します。
利益が足りないのは「商売相手」が悪い
町工場が薄利でしんどい経営をしなければならないのは他人のせいでなく町工場自身に問題があり、その問題とは間違った相手を商売相手としている点です。
物価高や税負担の増加で日本国民の日常生活に支障がきたしており、政府がメーカーに対して賃上げ要請をするほど深刻な状態にもかかわらず、未だに1円でも安く値下げしようとするメーカーがたくさん存在します。
「自分たちだけ儲かればいい」「利益のためなら町工場に価格の叩き合いをさせる」ような自分たちの都合を押し付けて、自分の社内での評価を気にして、都合の良い時だけ頼って筋を通さないようなメーカーは商売してはなりません。
「長年の関係があるから」なんて言い訳であり、間違った顧客と長年付き合うということはその間、ずっと本来町工場が得るべき利益を搾取されていたと同じなのです。
適切な利益を得なければ、町工場は企業として存続をするのが極めて困難な時代が到来しており、従業員の給料を上げて、他の会社に行かないように繋ぎ止めて、しっかり設備投資して、技術向上を図るのが町工場には必須です。
そのためにはとにかく利益が必要であり、自社の技術を買い叩くようなメーカーでなく適切な評価をして技術を適正価格で購入してくれるメーカーとの商売を始めるべきです。
ポイントとして以下のようなメーカーはとにかく早急に卒業をすべき対象になります。
- 安く作ることしか考えていない
- 1円でも安ければすぐに転注する
- 転注くせに不具合勃発ですぐ仕事を戻す
- 相見積の際に既存の仕事がなくなるなどの脅しをしてくれる
もしかしたらあなたの顧客が上記の大半に該当するようでしたら、あなたは間違った顧客と商売をしている証拠です。
以下の記事では営業をしない町工場は永遠に苦しみ続ける経営をしなければならない運命から逃れられず、今すぐ経営をなんとかしたいなら、今すぐに営業すべき理由を解説していますので併せてご覧ください。
井の中の蛙で買い叩かれ続けるな
「うちなんかどのメーカーにも相手にされない」と思い込んで「今のメーカーと薄利で苦しいけど取引をしていた方が楽だ」という意思決定をする町工場の経営者は完全に井の中の蛙で大損をしています。
町工場は悲しいくらい自社のことを低く評価しており、1者依存をしているメーカー以外と商売を始めましょう!と話をしても大体以下のような間違った思い込みを言い訳にして行動をしないのです。
- うちなんか小さくてメーカーは見向きもしない
- すごい設備もすごい技術もないから営業しても無駄
- どこも仕事がないから営業するだけ時間の無駄
- メーカーは仕事がないサプライヤーでいっぱいだよ
はっきり言いますが、上記は全部間違った思い込みであり、メーカーは以下のように真逆のことを考えています。
- 町工場が絶対的に不足している
- とにかく小ロット短納期で助けてほしい
- 町工場の数が足りないから発注先が1社に集中してリスク
- サプライヤーが近くにないので遠方から購入せざるを得ない
町工場が残念なのはあまりにも長い期間の間に1つの業界で1つの顧客としか仕事をしてこなかったせいで、その業界や顧客しか知らず、他の業界のメーカーや購買担当がどのような課題を持っているかをまるで知らないのです。
「取引しているメーカーでも仕事がない、技術を評価されない」という結果を他の業界でも同じだと勝手に思い込んで、自社は評価されず求められない町工場であると決めつけてしまうのです。
行動して営業をすればいくらでもチャンスがあるのに、勝手な思い込みで自分の世界で捻くれて営業という変化の行動をしないでこの先も買い叩かれ続けたいなら、変化せずに現状のまま、どんどん苦しめば良いです。
ただ、本当に現状を変えたいなら行動をすればいくらでもあなたの町工場の目の前にチャンスが落ちていますよ。
以下の記事では町工場を継いだアトツギ世代は買い叩かれる道でなく、営業活動という変化を自分たちで苦労する方法でなく丸投げで依頼し、1社依存の解消や薄利問題の解決に成功させた事例を紹介していますので併せてご覧ください。
メーカーは新たな町工場を求めている
全ての町工場の経営者が理解すべきは「もう町工場は十分な数が存在しない」であり、顧客となるメーカーは「常に新しい町工場を求めている」おり、簡単に新たな商売相手が見つかるという事実です。
本当に多くの町工場の経営者は何もせずにただ口を開けて仕事を待っているのがどれだけチャンスを無駄にしているのか危機感を持つべきで、既に行動を起こしている町工場はチャンスをものにして新たな商売を次々に生み出しています。
もう町工場がメーカーに営業をすると、「間に合っています」の冷たい回答は起きず、購買部の方から「ぜひ1度話を聞いてみたい」とあなたの提案を歓迎してくれる環境になっており、これは全て町工場の大廃業が背景にあります。
高齢化や後継者不足で次々と団塊の世代の経営者が引退をして、工場を畳んだことで大手メーカーですらサプライヤー不足に陥っていますが、皆さんの周りでも廃業する仲間の工場がありませんか?
これだけメーカーがあなたの町工場を求めているのに、何もせず事務所から出ない選択肢をする町工場があまりにも多いのが悲しいところで、営業しない選択肢を取る町工場は大体「仕事が戻るまで耐えます」という運頼みをしています。
あなたの町工場の命運を運任せで仕事が来るのを祈るのでなく、自分の足で行動を起こさない限り、会社に変化は生まれません。
以下の町工場は後継者としてただ待つのでなく、自分から行動を起こして、新たな顧客を掴み取った事例動画となりますが、既に行動を起こしている町工場に遅れをとっている事実にも危機感を持ってください。
以下の記事では廃業が起きている状況は町工場にとってチャンスであり、今すぐに新規開拓の行動を起こしてチャンスを掴むべき理由を解説していますのであわせてご覧ください。
逆にチャンスが目の前にあることに気づかずに現状維持を続けた場合は茹でガエルになって、廃業を避けることは不可能である点も解説していますので併せてご覧ください。
まとめ:薄利で儲からないなら商売相手を変えろ
この記事では薄利で賃上げなしの工場が大ピンチであり、従業員の給与が上げられない状態でいることがどれだけ危険でリスクのある状態か、町工場が薄利な経営をしなければならない原因を併せて解説しました。
町工場は従業員の賃上げを積極的に行わないと現場で働いてくれる大事な従業員を失うことになりかねません。
町工場と従業員の関係が希薄になった中で、繋ぎ止めるものは残念ながら「お金」しかないのが実情であり、十分な給与を支払うことも今後も町工場が存続するために必要不可欠です。
町工場は賃上げを実現する、設備更新を行う何をするにも利益が必要であり、利益を得るためには正しい商売相手を見つけることが必須であり、そのために町工場は現状維持でなく新たな顧客への提案と新規開拓が必須です。
とは言っても今まで営業をしたことがない製造業の町工場が新しい顧客を見つけるのはハードルが高く、社内に営業できる人材もいないはずです。
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