勝ち残る町工場は「楽」をしてる!?経営に悩まない町工場の姿とは?

町工場と聞くと、どこも経営者が1人で悩んでいると想像する方が多いですが、、勝ち続ける町工場の経営は実は経営者が抱え込まず「楽」に会社が回る状態になっています。

経営に悩む町工場の経営者は以下のような状態であることが多いです。

  • 経営も営業も工場管理も社長が全部を抱え込んでいる
  • やりたいことがあっても時間がなくて、手がつけられない
  • 無理をして体を壊すことも多々ある

どうしても町工場は人に悩む部分が多く、経営者の方が足りない部分の穴を埋めている状況が多いですが、抱え込めば抱え込むほど業務時間は長くなり、経営者の負担は増加します。

だが一方で、経営者が抱え込むことなく、定時でしっかりと業務を完遂し、新規顧客も絶えず開拓し、SNSでの顧客獲得にも成功する勝ち続ける町工場様も存在します。

この2つの大きな違いは「外部のプロの活用」「非効率な業務を効率化」している点にあります。

この記事では経営が辛い町工場の共通点、経営の悩みが少ない町工場が取り組んでいることを解説し、町工場の経営が楽になる方法を解説します。

目次

経営が辛い町工場の共通点

経営が辛い町工場は人不足が原因で経営者が従業員が行うべき業務を抱え込んでいることが多く、既存業務を回すことで精一杯となり、その他の重要な問題解決ややるべき仕事を後回しにしているのです。

人がいないという根底の課題は共通しておりますが、人不足だからと経営者が全てを抱え込んでいてはいつまでも辛い経営から抜け出すことはできません。

辛い経営から抜け出すために重要なのは「経営者が抱え込むのを辞めること」です。

ここでは経営が辛い町工場に共通する課題を解説します。

社長や後継が1人で抱え込んでいる

経営が辛い町工場は社長や後継者の方が会社の全ての業務抱え込んでいます。

もしも、あなたが以下のようなことを行なっていた場合、それは抱え込みすぎの合図です。

  • 既存顧客からの見積依頼や納期調整を全て対応している
  • 工場の生産管理、材料調達まで自分でこなしている
  • やりたいアイディアがあるけど、全て後回しにしている

世の中の多くの企業から人不足の声が聞こえてきますが、町工場の大半も人材に関して悩みがあるのではないでしょうか。

しかし、人不足だからといって、仕組みや外部の活用をせずに経営者が全てを抱え込んでいてはいつまで経っても経営は苦しいままです。

「自分が現場を離れられない」「顧客対応を任せられない」このような状況ではいつまで経っても会社が変わることはありません。

経営を楽にするため重要なのは「経営者が抱え込むのをやめる」です。

売上が欲しいけど営業をしていない

新規顧客や新規売上を作るためには新規開拓活動が必要ですが、多くの町工場では新しい売上・顧客を作るための活動ができていません。

町工場の方での決算の時期に毎年、このようなことは起きませんか?

  1. 従業員に給料とボーナスを渡す
  2. 設備メンテナンスを行う
  3. ほとんど利益が残っていない

多くの町工場は1年間で仕事を回すことが精一杯で、ついつい「仕事は来るけど、どれだけやっても儲からない」というループにハマってしまいます。

本来は「やっても儲からない仕事」を減らして「付加価値のある利益のある仕事」を増やす必要があり、そのためには新規開拓をすることが必須になります。

しかし、町工場の大半は新規開拓ができる営業がいない、経営者自身が営業をしたいけど時間を捻出できないという理由で新規開拓に手を出せないのです。

仕事を回すことで手一杯

経営が苦しい町工場は既存の仕事を回すことで精一杯になり、少ない人数で仕事をこなす効率化や新しいチャレンジをするというプロセスが抜け落ちています。

多くの町工場では「効率的に仕事をする」という考え方が欠落しています。

昔から変わらない仕事のやり方で無駄な時間を使って仕事をこなす毎日に慣れてしまい、いつまで経っても仕事が終わらないループから抜け出せず、新しいことに挑戦できず、仕事を回すことで時間が過ぎています。

世の中には多くの仕事の効率化に役立つツールが登場しており、どれもこれも無料で扱える便利なものですが、以下のような理由から多くの企業は効率化する手段を取らないのです。

  • 使い方がわからない
  • 高齢者ばかりでPCに慣れていない
  • そもそも使う気がない

多くの町工場はデジタル化という言葉に嫌気がさしており、ツールを使うことを避けていますが、このデジタル化や手段としてツールを避けていてはいつまでも非効率な仕事で新しいアイディアのための時間を捻出できないのです。

「人が少ないから仕事を回すので精一杯」というのは言い訳で人が少なくても仕事が終わる仕組みをデジタルツールを活用して作ることが必要なのです。

経営が楽な町工場がしていること

経営が楽な町工場は「自分たちが苦手なこと」「得意ではないこと」は全て外部のプロに依頼をすることで、自社で抱え込んで仕事が止まることを起こさず、どんどん変化を起こしています。

町工場が1番やってはいけないことは「自分が苦手なこと」をいつまでも放置して、一向に手を出さないことです。

町工場が苦手なことは概ね以下の2つです。

  • 新規顧客開拓
  • 社内業務のデジタル化

この2つをいつまでも着手せずに現状維持をしていては町工場の経営が楽になることはありません。

ここでは経営が楽な町工場が共通して取り組んでいることを解説します。

新規開拓を外部のプロに丸投げ

経営が楽な町工場は自分たちが苦手かつ取り組みが難しい新規開拓活動を外部に金属加工業のプロに新規開拓を丸投げで依頼しています。

大半の町工場は以下のような問題を抱えているはずです。

  • 営業担当が社内にいない
  • 営業はいるけど新規開拓をしてくれない
  • 新規開拓に関するノウハウが存在しない

多くの町工場は「新規開拓をしない」ではなく「新規開拓ができない」状態です。

経営に苦しむ町工場は「新規開拓ができない」から新しいお客を探すことは諦めていますが、経営が楽な町工場は自分たちで苦手なことをするのでなく「新規開拓が得意なプロ」に任せて新規開拓に常に取り組んでいます。

ここが経営が楽な町工場と辛い町工場の大きな違いです。

世の中の企業の大半はルールがないにも関わらず「新規開拓は自社の人間がしないといけない」という考え方をしていますが、得意でもない、やったこともない新規開拓をしても結果が出ることはありません。

一方で経営が楽な町工場は苦手なことは外部の新規開拓のプロに丸投げして、自分たちの時間を使うことなく、新しい利益を生み出す顧客を見つけています。

外部の金属加工業の新規開拓のプロに営業活動を丸投げして成果が出るのかと気になる方は以下の事例記事をご覧ください。

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社内業務をデジタル化で効率化

経営が楽な町工場は生産現場と事務所の効率化を常に取り組んでおり、人不足を言い訳にせず、常に少ない人数でも残業なしで仕事が終わるように効率化に動いています。

驚くかもしれませんが、経営が楽な町工場の経営者様は以下のような特徴があります。

  • 現場に張り付いていない
  • 事務所で常に新しいことに取り組んでいる
  • 経験者でなくてもすぐに仕事を覚えられる仕組みになっている

ただし、最初から楽な経営環境でなく、最初は自分が現場に張り付いていないと工場が回らない、常に残業、新しいことは1つもできない状況でしたが、変化のきっかけは「同じことの繰り返している仕事をデジタル化」することです。

例えば、材料会社への見積依頼で、どの町工場も毎回電話やFAXで値段の確認をしているかと思いますが、この同じことの繰り返しを無料アプリに置き換えて、アプリを開けば常に過去の最新見積情報が見れるように効率化しているのです。

他にも以下のような効率化を行なっています。

  • 生産管理を全てカンバンアプリに集約し、事務所で全ての製造品のモノの流れが見える
  • 見積書・請求書・納品書は全てクラウドシステムで誰でも簡単に作れるように
  • 図面情報と加工方法を全てiPadに集約し、すぐに情報が引き出せる仕組みに

経営が楽な町工場は「非効率な業務を効率化」することで少ない人数でも仕事が回り、かつ経営者が現場に張り付かず、新しいことに挑戦できる環境をデジタル化の力を使い、仕組みを生み出しているのです。

具体的なデジタル化の事例に関しては弊社の支援先である株式会社曽我製作所様で実現したiPadを活用した0円ペーパーレス戦略の記事をご覧ください。

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補助金を積極的に活用

経営が楽な町工場は補助金を上手に活用して、最新の加工設備を最小限の費用で導入し、生産ラインの自動化や省力化による効率化を実現しています。

経営が楽な町工場と辛い町工場の違いは補助金をどれだけうまく活用しているのがわかりやすい違いです。

世の中には町工場が使いやすい補助金が多数存在し、これらの補助金を使うことで最小限の費用で最新設備を購入可能です。

  • ものづくり補助金
  • 省エネ補助金
  • 事業再構築補助金

しかし、多くの町工場は補助金の複雑な申請方法や必要情報の作成ができずに補助金活用を諦めてしまいます。

経営が楽な町工場は新規開拓を外部のプロに丸投げするのと同様に補助金申請に関しても補助金申請が得意な外部のプロに依頼して、最小限の労力で補助金を獲得しているのです。

補助金活用は最もわかりやすい例で、補助金申請が得意な人材は町工場には皆無なはずで苦手な領域ですが、「補助金を苦手だから使わない」でなく「苦手だから外部の力を借りて使おう」という意識の違いがあります。

苦手なことを苦手だから取り組まないでなく、外部のプロに力を借りて取り組んでいるのが経営が楽な町工場に共通する点です。

楽な工場になるための選択肢

ここまで町工場で経営が辛い企業と楽な経営をする町工場の違いに関して解説してきました。

経営が辛い町工場が「経営が楽な町工場」に変わるためには自分たちが、苦手なことを避けるのではなく、外部のプロに丸投げで任せて仕組みを作ることが重要です。

しかし、適当な会社に依頼しても成果が出ないので注意が必要です。

大切なのは「金属加工業専門のプロに任せる」ことです

町工場において苦手な新規開拓とデジタル化を外部のプロを活用して成功させた事例と選択肢を解説します。

新規開拓の丸投げ:AnySales

株式会社曽我製作所様は金属加工業専門の新規開拓支援サービス「AnySales」を活用することで1社依存状態から抜け出し、4つの業界の開拓に成功しています。

曽我製作所様は他の町工場と同様に売上が主要顧客1社に依存しており、1社の発注量が落ち込むと月間の売上に大きな影響を及ぼす不安定な状態でした。

1社依存状態から抜け出そうにも、曽我製作所様には営業ができる人材が社内におらず、後継である専務様も時間の捻出ができず、新規開拓ができる人材がおらず、動き出すことができませんでした。

しかし、「社内でできないことを無理してやる必要はない」と外部の力を借りることに切り替え、新規開拓を外部に丸投げに着手しました。

依頼先は日本で初の金属加工業に特化した新規開拓支援「AnySales」を選択し、導入後に以下のような成果を生み出すことに成功しています。

  • 4つの異なる業界の顧客獲得と新規売上1000万円
  • インスタで7000フォロワー獲得と毎日問い合わせが生まれる
  • 新規業界の仕事で現場の技術レベル向上

悩みの種であった1社依存状態をたった1年で4つの業界の顧客を獲得することで解決し、複数の業界との取引で安定した経営状態を獲得することに成功したのです。

外部に頼んで何よりも嬉しかったのが「自分の時間を使うことなく新規顧客を獲得できた」「苦手な営業活動の全てを丸投げ」したことであり、新規顧客の獲得で経営が楽になった事例です。

株式会社曽我製作所様の新規開拓の丸投げによる楽な経営の実現に関して、詳細が気になる方は以下の記事をご覧ください。

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デジタル化の丸投げ:Anydev

昔から変わらないアナログな業務で非効率な仕事の形をしていた株式会社北陽製作所様は金属加工業のデジタル化に特化した「Anydev」を活用することで業務にデジタル化に成功しています。

株式会社北陽製作所様は昔ながらの紙をベースとした業務が中心で紙で作業をすることに多くの労力がかかり、時間がかかっていたことが大きな課題でした。

デジタル化に取り組もうにも、コンサルタントから出てくる言葉は聞き飽きた「DX」の言葉で「どう改善したいですか?」と聞かれても自社が改善方法が分かってれば、自社でできる状況で的外れな答えしか返ってきませんでした。

また、社内にデジタル化を得意とする人間は当然おらず、業務を効率化して、新しい取り組みを行うことが停滞したいたのです。

そんな中で金属加工業のデジタル化、業務の効率化を手掛ける「Anydev」を知り、相談をしてみると他とは全く違う対応でした。

  • 金属加工業の全てを知っているので説明がいらない
  • 先読みして機能や仕組みを提案してくれる
  • すぐに丸投げでサンプルアプリを用意してくれた

金属加工業の現場や業務を本当に細かく理解しており、こちらが要望しなくても欲しいものを作り出してくれたので、これまで停滞していたデジタル化が一気に進み、営業担当も空いた時間で別の業務に取り組む好循環が生まれました。

手始めとして営業部で行っていた紙の日報をアプリを置き換えたことで以下のような効果に繋がりました。

  • 紙に書く必要がないので、紙の管理が不要に
  • 音声入力ができるので入力時間が半分以下に
  • 営業がわざわざ日報のために帰社する必要がなくなった

苦手だからと業務効率化を避けていてはいつまで経っても新しいことに挑戦できませんでしたが、今回のデジタル化による業務効率化で「お客様のために使える時間が増えた」「無駄な残業時間が減った」の成果に繋がった事例です。

楽な工場になる第1歩は抱え込むことをやめるだけ

町工場の経営が辛いと感じているなら、まずは自分で苦手なことまで全て抱え込むのをやめることが楽な経営に近づくための第1歩です。

多くの町工場は人手不足でできる人がいないことを理由に新規開拓やデジタル化による効率化、補助金活用に手を出さずにいますが、得意でないなら外部のプロに任せる考えた方をするべきです。

「苦手だから」「できる人がいないから」と手を出さないでいるといつまで経っても、苦しい状況は変わりません。

仮に自分が動かなくても以下のような状況に会社が変化したらすごくハッピーではないでしょうか。

  • 自分が動かなくても、新規顧客が増える
  • 自分が動かなくても、業務が効率化される
  • 自分が動かなくても、補助金が活用できる

何でもかんでも抱え込むことは悪いことではありませんが、最良の手段ではありません。

町工場を経営する方で悩みを抱える方は、苦手なことを外部に依頼して、楽な経営への1歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

弊社は日本で唯一、金属加工業の新規開拓を丸投げで支援する営業支援サービス「AnySales」を提供し、日本全国の町工場の新規顧客開拓を支援しております。

「新規開拓したいが営業できる人材がいない」「自分の時間をかけることなく新規顧客を見つけたい」などの悩みを抱える企業様はぜひ資料請求にてサービス内容をご確認ください。

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