家族経営でここまで生き延びた町工場を継ぐ後継者は厳しく険しい茨の道を歩む覚悟が必要です。
日本の町工場の多くが創業者が祖父、父親が現社長、母親が経理、息子娘が後継者の構図ですが、この経営陣の大半が家族である構図こそ町工場の経営がここまで苦しくなった原因です。
本来はどこから見てもおかしい状況であっても、家族というしがらみで言い出せない、父親のプライドで赤字をほったらかしにした、ベテラン社員に依存して好き勝手やらせている、いつまでも古臭い考えを捨てないが家族経営あるあるになります。
昭和から令和に至る時代の変化で日本経済もメーカーも変わったのに町工場だけが置いてけぼりで何も変わらず時代遅れの会社になった原因は「変革を好まず、昭和の時代の保守的な考え」が社内に簡単には取れないほど蔓延しているせいためです。
昭和の時代は経済成長が著しいおかげで家族経営でも成り立ちましたが、平成、令和を経て右肩下がりの日本経済においてもう「なあなあの家族経営」は通用しない世界に入り、徐々に家族経営の町工場が姿を消しているのが実情です。
これから家族経営の町工場を継ぐ後継者は厳しい経営を強いられることは必須であり、今まで通りのやり方では衰退のみなので「変革を嫌う保守派」ばかりの社員の中で1人で孤独に戦うことになります。
この記事では家族経営の町工場の後継者が歩むのは茨の道であり、辛い困難な道の乗り越え方に関して解説します。
後継者に待ち受ける残念な実情
家族経営の町工場では至る所で大問題が起きており、特に令和の時代から会社を継ぐ後継者の多くが家族経営がもたらした弊害に苦しみ、辛い経営をする道を避けられません。
ここでは家族経営の町工場を継ぐ後継者に待ち受ける残念な実情を解説します。
間違いに気づかない
家族経営の町工場では「間違いに気づかない」ことが当たり前になっており、周りの社員も違和感に気づかない恐ろしい仕事の環境が出来上がっています。
外の人間から見たら、「なんでそんな無駄なことしてるの?」「その紙を書く必要ある?」と聞きたくなるような無駄なことを永遠と時間をかけて平気で行っているのです。
間違いを指摘しても返ってくる言葉は「昔からこうなんです」「これが普通じゃないの?」と何がおかしいの?という顔で平気で自分がやっていることが正しいという顔で答えるのです。
家族経営はどうしても父が強く、母が従う、息子娘が違和感を唱えても、父が怒鳴る、怒鳴られるのが嫌だから、息子娘は何も言わなくなる、母親は見てむぬふり、社員は我関せずで間違いを見て見ぬ振りをする仕組みになっています。
世の中がこれだけ効率的に仕事ができる仕組みになっているのに、自分たちが正しいと考え、疑うこともなく時間を過ごしてきたため、古臭くてアナログな仕事が当たり前になって間違いに気づかないのです。
ただでさえ売上が減って、なんとかしないといけないのに会社が依然として誰も外に出ず、事務所の中で非効率で無駄な仕事をしている姿は後継者の方には悲しく見えるはずです。
以下の記事では町工場は課題に気づかずに同じことを繰り返しているのが大問題であり、ルーティンで疑問なく繰り返している業務を疑うべきである理由を解説していますので併せてご覧ください。
どんぶり勘定のオンパレード
後継者が知って一番目を覆いたくなるのは、利益は微々たるもので最悪の場合は赤字受注のボランティアなど何の根拠もないどんぶり勘定の見積ばかりになっていることです。
どんぶり勘定という言葉は町工場のための言葉のように全ての家族経営の町工場で起きている最悪の問題です。
先代社長もしくは古参の営業社員が「メーカーとの約束だから」「これは他を受注するためにしたんだ」と何のエビデンスもない口約束だけのどんぶり勘定の見積がメーカーと交わされており、利益のでない仕事で溢れています。
町工場の生産能力は限られており、社員だって満足にいるわけではないのに、本来やるべき重要な仕事が遅れているのに、利益も出ないただのボランティア仕事で工場が埋まっているのです。
顧客だけでなく協力会社に関しても「〇〇さん助けてよ」「〇〇さんしかいない」という薄っぺらい言葉に流されて、割高なコストで買っているような仕入れまでどんぶり勘定で当たり前のように行っています。
どんぶり勘定で苦しむのは後継者で、1度メーカーと確定した単価を値上げするのは極めて困難で、そもそも赤字受注をしている場合は、大幅な値上げをする必要がありますが、そんなのメーカーは絶対にYESと言いません。
とある町工場では父親から帳簿を見せてもらうと、主要顧客が2年間赤字を垂れ流しており、原因はどんぶり勘定で出した見積が思ったよりも工数がかかり、全ての損を町工場が食っているという悲しすぎる実情も発生しています。
町工場も1つの企業であり、利益がなければ存続できない中で、会社の売上から仕入の全てのお金の流れがどんぶり勘定になっているのは後継者にとって厳しすぎる現実なのです。
以下の記事では町工場が安売りをするから経営が苦しいのであり、安売り問題を卒業すれば、幸せになれる理由を解説していますので併せてご覧ください。
古参社員が実権を握る
家族経営の町工場で1番後継者が苦しむのは経営陣でなく古参社員が現場で幅を利かせて好き勝手に工場を動かしているケースです。
1番たちが悪いケースが創業者から会社を継いだ2代目の経営者があまり現場を知らず、経営は自分、現場は古参社員の誰かに任せた場合は経営者も任せたからには何も言えない状況が生まれてしまい、古参社員の独壇場になります。
「生産指示も勝手にする」「勝手に自分の都合で工程を組み替える」「無理難題な納期で受注して現場が苦しむ」などの誰もがおかしいような状況でも経営者が何も言えないために悪行が横行するのです。
後継者が古参社員に間違いを正そうと相談をしても「お前はわからないだろ」「じゃあお前がやってみろ」と後継者として継いでまだ全てを理解していないことを良いことにすぐに無理難題をぶつけて相談を拒絶する状況を作ろうとします。
古参社員はとにかく会社で「自分がいないと回らない」状況を作りたがり、自分が好き勝手に都合よく回せることを第一に考えており、会社が利益を出すでなく、自分が都合よく動くためなら赤字でも平気で受注をしたりします。
メーカーの購買部からも「〇〇さんが頼り」「〇〇さんのおかげ」と言われるだけで気分は良くなってしまい、メーカーの都合のいい駒のように扱われ、無理難題な仕事を受けたりする困った存在に成り果てます。
極め付けは「自分が都合よく仕事ができる環境」を壊そうとする変化が大嫌いで、後継者が少しでもやり方を変えて古参社員でなく誰でもできる環境にすることに猛烈に反対をして会社が良くなるための変化のタネを根絶やしにするのです。
後継者は古参社員にネガティブキャンペーンをされて、社内も協力会社も取引先にもありもしない噂を立てられて、全ての行動が取りづらくなるような環境になり、まさに家族経営の後継者の天敵となる存在になります。
以下の記事では親の町工場を継いだ後継者が最優先で解決すべき課題を徹底解説していますので併せてご覧ください。
変革嫌う保守派ばかりで後継者は悪者に
家族経営の町工場の後継者は社内の大半が変革嫌いの保守派であるせいで、会社のために変化しようとする考えるだけで悪者扱いされてしまいます。
後継者は現状に危機感を感じて、「変化せねば」と考える一方で家族経営の町工場には「なんで変えるの?」「今のままでいいじゃん」という保守派ばかりで変化することを嫌います。
変化することを嫌う大多数の保守派に対して、変化することを願う後継者1人だと後継者は「またぐちゃぐちゃにして」「好き勝手して」と悪者扱いをされてしまいます。
ここでは家族経営の町工場の後継者が必ず変化を嫌う保守派に悪者にされる構図を解説します。
アナログで古臭いを疑問視しない
変化を嫌う保守派の社員はとにかく昔から続くアナログなやり方が非効率であると疑うことをせず、やるべきことが山積みなのに思考停止してただ毎日繰り返していますが、後継者が口を出すと烈火の如く、猛反対するのです。
世の中は本当に便利なサービスやツール生まれ、町工場であってもお金をかけずに簡単に業務を効率化し、FAXの卒業、手書き伝票から卒業できる世の中になりましたが、町工場だけは違います。
- 見積依頼、注文は全て手書きで書いてFAX
- 協力会社の納品書や請求書も紙
- 社内の作業指示書も紙
- 図面も紙で何が書いてあるか読めない
もう本当にアナログの極みであり、ただでさえ人数が少ないので無駄に手書きで頑張って時間をかけていることをおかしいと1つも感じず、愚直に無駄なことを繰り返しているのが町工場の実情です。
少しでも効率的に仕事をして、今までと違うことに時間を使おうとするのは後継者として正しい判断ですが、昔のやり方に1つでも口を出すと、「昔からこうなんです」「これしかできません」と根拠のない反対の声が出るのです。
町工場は本当に変な文化があり「仕事の方法を変えたら自分の仕事がなくなる」と自分の仕事を守るために変化を嫌う人があまりにも多いです。
多分、ツールを使えば効率的にできると従業員はわかっているのですが、「自分の仕事がなくなる」「やり方を変えられたらまずい」と会社を良くなるために後継者が起こす行動に全てイチャモンをつけます。
町工場は手書き伝票に文字を書いているほど悠長に仕事をしていたら、会社が潰れますが、現場の従業員は「自分の仕事」を守る、新しいことをしたくないので後継者の提案を全て無に返すのです。
以下の記事では町工場の後継者が何でもかんでも自分で抱え込んでしまうと、身動きが取れなくなり、本来やるべき全ての仕事ができなくなる最悪の結末になる点を解説していますので併せてご覧ください。
口を開けて待つだけの受け身体質
家族経営の町工場は昭和の時代の仕事の仕方を変えずに令和まで来てしまったので、口を開けて何もせずに待っている受身体質が会社の骨の髄まで染み込んでいるので、自分から変えようとする後継者を悪者と捉えるのです。
仕事がなくて暇になると町工場は「暇だね〜」「あそこの会社も暇だって〜」と暇で時間があるなら行動をすべきなのに仲間で傷を舐め合って、ただ事務所で時間を潰すというただ仕事が来るのを待つことしかしません。
これは昭和の時代の作ればなんでも売れた時代では待っていても仕事が来たので通用しましたが、失われた30年で経済が衰退した今でも、待ってれば仕事が来ると時代遅れのやり方のせいで売上がどんどん減る事実に気づいていないのです。
「口を開けて待っていても仕事が来ない」「何かしないと何も変わらない」と自分たちの手で仕事を取ろうと動くと「なんで今の仕事があるのに動くの?」「今は耐える時期なんだよ」と訳のわからない言葉で行動を制限されます。
家族経営の町工場の悪いところは過去のやり方を正当化し、固執することであり、誰かが少しでも過去のやり方と違うことを考えると、変化の行動を悪と捉え、全力で阻止しようとする文化が形成されているのです。
自分たちで仕事を取らないと状況は変わらないと考える後継者の考えは何1つ間違っていないのに、悪者扱いされて、叩きのめされているうちにモチベーションがなくなり、営業することをやめるのは町工場として大損失でしかありません。
以下の記事では工場経営において「待ち」を続けたら、工場が潰れるのを避けられない理由を解説していますので併せてご覧ください。
変化しようとしても全力でブレーキをかけられる
後継者が過去から続く会社の文化や考え方、仕事の仕方を変えようとすると、難癖は当然であり、全力で社内から変化しようとする活動にブレーキをかけられることになります。
大袈裟ではなく事実として日本の全ての町工場は「変化」が嫌いであり、いつまでも昔から変わらないやり方に何の疑いも持たず、奴隷のように当たり前に続けようとします。
この時代錯誤であり大間違いの昔からのやり方に全ての後継者が「おかしいよね?」「なんでこんな非効率なの?」と疑問を持ち、もっと効率的に時代に即した仕事に変化させようとした瞬間に、古参の社員や事務員から目をつけられるのです。
- 昔から続くやり方をなんで変えるんですか?
- 昔からこうやってやってきたんです!これしかできません
- なんで今のやり方を変える必要があるんですか?これで会社回るでしょ
- なんでデジタルツールなんて入れるんですか?
後継者はどんな些細で小さな変化を起こそうとしても社員から猛烈な反対が入り、「できない理由ばかり」並べられてせっかく考えた変化の種も全て、味方である社内の人間に握り潰されることになります。
町工場の従業員の頭には「仕事の方法を変えたら私の仕事がなくなる」「私の居場所を守るために変化させない」という訳のわからない意識があり、後継者が変化させようとするあらゆる物事にイチャモンをつけるのです。
後継者は今までと同じことをしていては会社が潰れるという危機感を感じて、変化しようとするのに会社の従業員は自分の保身のためだけに会社の変化を遮る、まさに後継者は孤独に戦うこととなります。
以下の記事では町工場がこのまま変化せずに時間を過ごすと、茹でガエル状態になり、廃業を避けられなくなる未来に関して解説していますので合わせてご覧ください。
以下の記事は工場の最大の問題は社長が私生活の全てを捨てて、1人で工場のために孤軍奮闘しないといけない経営体制である点を解説していますので合わせてご覧ください。
家族経営の町工場を継ぐ後継者がすべきこと
家族経営の町工場の経営を後継者として継いだ場合、とにかく行動して現状を変化させるしか道はありません。
残念ながら後継者が口で伝えるだけで変れないほど、家族経営の町工場には負の遺産が至る所に繁殖しており、この負の遺産を早期に取り除かないと、廃業の道を進むことになります。
ここでは家族経営の町工場を継ぐ後継者がすべきことを解説します。
やってみせて、実績を示す
現状に甘んじて、変化することを忘れている町工場において、口でいくら言っても無駄であり、従業員に「変化しなければ」と思わせるには、「後継者がやって見せて、実績を示す」しかありません。
後継者が何を言っても町工場の現場の従業員は「また、勝手なことを言ってるよ」「はいはい!いつものあるべき論ね」「昔のやり方をなんで変えないといけないの」など1つも響くことはありません。
どれだけアイディアを出しても誰も手を上げることなく、口を開けば「無理」「どうせできない」の否定のオンパレードなので、言ったところで無駄であり、必要なのはあなたが実際にやって、どれだけ効果があるかの実績を示すしかないのです。
- 新しい顧客開拓
- デジタルツールの導入
- 補助金活用
上記の3つのように今まで社内の誰もやってこないで逃げていた問題に後継者が真正面からぶつかって、行動し、結果を出せば、従業員も「無理」「どうせできない」なんて言えなくなるのです。
社内がぐちゃぐちゃな中で新しい変化を1人でやるのは難しいかもしれませんが、家族経営の後継者が乗り越えないといけない壁なので、やるしかないのです。
「後継者がやって見せて、実績を示す」ことこそ、変化を嫌い、現状維持に甘んじる町工場にとって1番の変化のための起爆剤になります。
以下の記事では町工場の経営が苦しいのは変化しないからであり、工場が直ちに起こすべき2つの変化を解説していますので合わせてご覧ください。
後継者が苦手なことは外部のプロに任せる
町工場の後継者は自分が苦手、やったことのない領域を時間も労力もかけて1からやる必要はなく、できないと思うなら外部の町工場のプロに任せればいいのです。
限られた時間で後継者は成果を出さなければ、会社の資金が尽きてしまい、工場を畳まなければならない未来が待っていますが、はっきり言って町工場の後継者が全てを1人で解決するのは不可能なほど町工場には課題があります。
課題だらけの町工場において、後継者は右腕のようなパートナーはおらず、孤独であるせいで、どうしても全てを後継者が1人で抱えて工場を変えようとしますが、まず無理なので、何でもかんでも1人でやろうとする考え方は捨ててください。
後継者として町工場を継いで、経営に成功している後継者は共通して「自分が苦手な領域は外部のプロに任せて最速で結果を出す」スタイルをとっています。
1番わかりやすい例えとなるの「営業」で町工場の後継者のほぼ全員が「新規顧客を見つける営業」が苦手もしくはやり方がわからないはずです。
- どうやってアポを取ればいい
- 商談に何を持っていけばいい
- 商談の席で何を話せばいい
- どうやって図面を貰えばいい
上記が全ての町工場の後継者が抱える営業への悩みであり、この悩みを解決するヒントは社内で過去に営業をしたことがある人もノウハウもないので全て自分で解決しなければならず、1から学ぶ必要があるのです。
しかし、目の前に営業以外で経営、工場管理、既存顧客対応とやるべきことが多すぎて、時間を捻出できず、本来1番やらないといけない営業活動をおざなりにしてしまう、やり方もわからないので成果も出ないで時間を無駄にすることになります。
ノウハウも知らずに暗中模索で営業活動をしても成果なんて出ませんし、後継者が自分でやることよりも最速で工場に仕事をもたらすことが優先であると考える後継者は苦手な新規開拓の営業を外部のプロに丸投げしているのです。
苦手な「営業」を何も分からない素人の後継者が取り組んでも成果は出ませんし、時間だけが無駄になりますが、町工場の営業のプロに丸投げすれば、後継者は他のやるべきことに集中することができ、苦手なことをしなくても成果を得れます。
実際に日本全国多くの町工場の後継者が苦手な営業の丸投げを行って成果を上げていますので、詳細の事例は以下の事例動画よりご確認ください。
以下の記事では実際に新規開拓の丸投げで顧客開拓に成功した町工場の事例を詳細まで解説していますので気になる方はぜひチェックしてみてください。
後継者がいなくても工場が回る仕組みを作れ
家族経営の町工場を継ぐ後継者は「自分」がいなくても工場が回る仕組みづくりを最優先でしてください。
もしも仕組みづくりに失敗してしまうと、後継者が四六時中工場にいないと仕事が回らない環境になってしまうので、後継者は会社に閉じ込められて、工場を変えるために新たな行動する時間を奪われてしまいます。
町工場の多くは従業員の主語が「社長が」「社長がいないと」と全て社長頼みの環境になっており、社長が社内にいないと全ての仕事が進まない状況に陥っています。
- 社長が外出中で見積できません
- 社長から納期回答をさせます
- 社長じゃないとわかりません
上記のように何でもかんでも「社長」と聞かないと進まない環境だと、社長が事務所の外に出る選択肢は取ることができず、本来外で行動しないといけない状況でも事務所に引きこもる最悪な状況が出来上がるのです。
考えてみてください。少し外に出て事務所に戻ると、自分の机は書類だらけで中を見たら従業員でも簡単に判断できる内容なのに全ての判断や仕事が後継者にのしかかる未来が来ると、、外に出て新たな行動をする気力が奪われるはずです。
そのためには従業員が「社長に依存」するのでなく、社長がいなくても、判断し、仕事ができる仕組みを作ることこそ真っ先にすべきことなのです。
「社長に依存しない仕組み」さえあれば、従業員の主語が「社長」ではなくなり、社長が外に出ていても、問題なく工場がまわり、後継者が自由に変化を起こすために行動に移れるのです。
以下の記事では町工場の社長が仕組み化なしでは身動きが取れず、外で挑戦する時間が作れない事態になる点に関して詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
まとめ:家族経営の工場の後継者はひたすら挑戦せよ
この記事では家族経営の町工場の後継者が歩むのは茨の道ですが、その辛い困難な道でやるべきこと、すべきこと、課題の乗り越え方に関して解説してきました。
残念ながら家族経営の工場を継ぐ後継者には辛く困難な道が待っていますが、正しい方法で町工場を導くことができれば、困難な経営を抜け出すことが可能です。
ただし、家族経営であるが故に町工場には負の遺産が蔓延しており、この負の遺産を解消するにはとにかく「変化」を起こすしかありません。
変化を起こすのは後継者が全てやらないといけないわけではなく、自分が苦手なことであれば外部のプロの力を借りるなど、最速で成果を出すための選択肢を選んでください。
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