「仕組み化できない町工場」は売上減少を阻止できずに衰退する

日本全国でメーカーからの売上が減少し、中には仕事が途絶え始めてい町工場に共通する大問題は「仕組み化」できていない点で、社長や後継者がいなくても工場が回る仕組みなしで外に出れず、売上が減っても何もできないのです。

町工場は基本的に時代に取り残されており、社長や後継者が工場にいないと、従業員だけで仕事が回せない、これは従業員に責任があるのでなく、経営者に問題があり、「誰でも仕事ができる仕組み」を怠ったのが原因になります。

特に仕組み化ができていないせいで痛い目を見るのは、親の町工場を継いだ後継者であり「売上減少」の大問題が目の前にあるのに、「自分が事務所に缶詰になってる」「外に出れず、従業員に何度も同じ説明してる」という形です。

売上が減少したら、営業をして新たな仕事を見つければいいだけですが、町工場はそもそも「従業員だけで仕事が回る仕組みがない」ので「社長や後継者が外に出れない」せいで営業できず、どんどん衰退する道しかありません。

この記事では「誰でも仕事ができる仕組み」を作れない町工場は売上減少を阻止できずに衰退する道を辿る点と仕組みをうまく作る方法を解説します

目次

「仕組み化」なしでは経営者が外に出れない

どんな人でも仕事ができる仕組みが存在しない町工場は「社長や経営者が事務所にいないと工場が回らない」で経営者と後継者は外に出れないので営業なんてする時間がないのです。

売上が減少した町工場がすべきことは「営業」であり、新たな顧客を見つけて売上を作らないと、町工場は廃業しかないので、なんとしても営業を成功させないといけないのに、「経営者と後継者がずっと事務所にいる」のです。

新たな売上を作るためには外に出ないといけないのに、仕組み化がないせいで外に出れないといジレンマが町工場に存在します。

ここでは「仕組み」がないせいで経営者が外に出れない大問題を解説します。

社長と後継者が仕事を抱え込む

町工場に「誰でも仕事ができる仕組み」が存在しないと、本来は工場を変えるきっかけとなる新規開拓、営業活動をするべき、社長と後継者が仕事を従業員に任せられずに、いつまでも仕事を抱え込んで時間を無駄にするのです。

一生懸命、工場のために働いているのに、「状況が変わらない」町工場の共通点は「社長や後継者が仕事を誰にも任せられない」状況で、とても1人でこなせない量の仕事を1人で抱え込んでいます。

従業員に仕事を頼んでも「これどうすればいいですか?」「社長が決めてください」「私じゃわからない」など、町工場の経営者と後継者は同じような質問に何度も何度も毎日答えて、1日の時間が終わってしまう状況ではないですか?

上記に当てはまる経営者は今すぐに「誰でも仕事ができる仕組み」を作らないといつまで経っても、事務所の外に出て新たな仕事を獲得してくる営業活動に時間を捻出することができないですよ。

残念ながら仕事を失っている町工場の大半は「何かしないとやばい」「このままじゃいけない」と危機感を抱いたり、考えたりしているのに、自分自身がいつまでも事務所から出れない人が大半です。

原因は社長や経営者しかできない仕事が山ほどあり、仕事を抱え込んでいるから、朝から晩まで事務所で仕事をするだけで1日が終わってしまう環境だから、いつまでもやるべきことに時間を割けずに危機感だけ大きくなります。

経営が上手く行っている町工場は共通して「誰でも仕事ができる仕組み」を有しており、社長や後継者は仕事を抱え込むのではなく、従業員に任せて、自分はやるべきことに集中して、売上を増やして安定経営をしているのです。

社長や経営者が仕事を抱え込んで、何も営業をせずに、ずるずると時間が経つと、町工場は本当に取り返しのつかないほど危険な状態に陥りますよ。

以下の記事では社長や後継者が新たな挑戦をせずに、ただ仕事が降ってくるだけの待つ工場でいたら、消滅する未来を避ける対策を取ることができず、廃業を迎えてしまうので今すぐに新規開拓することを考えるべき理由を解説します。

あわせて読みたい
待ち工場は消滅!?町工場が生き残るために今すぐ新規開拓すべき理由 取引先からの発注削減など年々、仕事が減少しているのに何もせず、口を開けて仕事を待つばかりの「待ち工場」に未来はありません。 年々、仕事が減っているのに新しいこ...

仕組み化ができないと仕事が増え続ける

「能力や経験に左右されずに従業員が仕事できる仕組み」を作らないと、町工場の社長と後継者しかできない仕事が増え続け、付加価値のない仕事で身動きができず、会社を変える仕事ができない最悪の状況に陥ります。

はっきり言いますが、「社長や後継者が仕事を抱え込んで、朝から晩まで事務所や工場にいる」状態は町工場にとって危険な状態であり、仕組みを作って仕事を従業員に任せないと、工場を変えるきっかけは作れません。

売上減少が起きてすべきことは「営業」ですが、多くの町工場は営業をせず、時間を無駄にしており、中には「営業しなきゃ」と危機感を抱えている町工場もいますが、「社長と後継者が動けない」せいで営業ができていません。

「営業したことがない」「ノウハウがない」のは経験値を積めば、いくらでもカバーできますが、それ以前の問題として「営業できていない」は、顧客となるメーカーと会えていないので絶対に仕事が増えることはありません。

町工場の「営業できていない問題」は社長と後継者が従業員に仕事を任せられず、自分で抱え込んでいるから時間が捻出できないのですが、このまま「誰でも仕事ができる仕組み」を作らないと、仕事は更に増え続けるでしょう。

メーカーは年が進むほど、サプライヤーである町工場に「〇〇チェックシート」「××管理シート」とどうでもいい管理書類を提出するように依頼してくるので町工場の経営者と後継者がすべきことは増え続けます。

かつ、既存顧客からの見積依頼や納期確認、外注の工程管理などは顧客からの受注量が増えれば増えるほど、社長と後継者を苦しめるのです。

運良く新しいメーカーから図面が来て見積依頼が来てしまうと、既存の業務に加えて、新たにやるべき仕事が増え、新規顧客を優先すると既存顧客の仕事が疎かになり、対応遅延や漏れが生まれ信頼を失うような事態になります。

町工場は「誰でも仕事ができる仕組み」を作らない限り、従業員ではできない仕事が増え続け、いつまでも社長と後継者の仕事が増え続けて、本来やるべき仕事ができずに会社が時間と共に衰退するシナリオを歩む羽目になるのです。

以下の記事では新たな行動や挑戦をしないから、目の前の仕事が忙しいだけで、全く儲からない残念な町工場が大量発生する理由を解説していますので併せてご覧ください。

あわせて読みたい
「行動」しないから忙しいだけで儲からない町工場が大量発生する 町工場が次々とメーカーから仕事を引き上げられ、売上減少を止めることができず、廃業してしまうのは「忙しいだけで全く儲からない状態」に危機感を持たずに「行動せず...

「工場が変わらない」は行動できてないから当たり前

売上減少のピンチを迎え、どれだけ時間が経過しても「いつまでも工場が変わらない、悪くなるばかり」なのは「工場を変えるための行動をしていない」から当たり前の結果であり、自業自得です。

「営業してない」「顧客に会うための活動をしてない」のに、勝手に仕事が増えて、状況が好転すると考えている町工場の経営者が存在するなら、どんだけ甘い考えをしているのか疑いたくなる悲惨な状態です。

令和に入り、日本全国で「「内製化で引き上げられた」「海外に持ってかれた」と売上減少を叫ぶ町工場が続出していますが、「新規開拓で仕事が増えた」の言葉は聞こえてこず、それは売上減少しても誰も行動していないからです。

断言します!今までと異なる挑戦や行動せずに、惰性のままで今まで通りに仕事をする町工場は、決して新たな仕事や利益を手にすることは不可能であり、廃業の道へ進むだけで工場を変えるには「何か行動」をしないといけません。

町工場はなぜ、ピンチに陥っても「何も行動をせず、指を咥えて待つだけ」で時間を無駄にするのでしょうか。「このままではやばい」と少しでも危機感を感じているなら行動を起こせばいいのに誰も何もしない。

何もしてないのに工場が変わらない、いつまでも売り上げが戻ってこないと嘆くだけで、「口だけで行動を起こさない」から町工場は次々に衰退している事実になぜ気付かないのか。

一部の町工場、特に後継者たちは「このままではやばい!何かせねば」と思っていますが、実情としては自分がいつまでも外に出れずに事務所で時間を無駄にしているで思考停止に陥っているのです。

あなたが「本当に何かせねばやばい!」と思っている町工場の方なら、まずは自分の時間を浪費している仕事が何なのかを特定し自分の時間を作るためにどんな仕組みが必要かを考えてください。

「どうやって営業しよう」と考えるのは順番を間違えており、営業の方法やノウハウよりも、まずは社長や後継者が定期的にメーカーに営業できる時間を作らない限り、あなたの工場は変化できません。

以下の記事では製造業におけるダメな会社は従業員が他力本願で仕事をしなくても回る環境に安住しており、後継者が1人で全てを背負い、苦労する構図になっている点を解説します。

あわせて読みたい
製造業でダメな会社は従業員が他力本願で後継者が身動きできない 製造業で売上が下がり続け、いつまでも雰囲気が暗く、会社の状況がダメなままの町工場は、従業員が他力本願であり、後継者が孤立無縁で1人で会社を変えようと奮闘してい...

仕組み化ができると町工場に転機が訪れる

町工場は「社長や後継者がいなくても仕事が回る仕組み」を作ることに成功すると、面白いくらいに成功の歯車が回り出す転機を掴みことができます。

町工場は本来すべきことをしないから、どんどん経営が傾いているだけであり、逆にどんな町工場でも社長や後継者が「会社を変えるための本来すべきこと」に注力できれば、経営を立て直せます。

社長や後継者が「本来すべきこと」をするには「活動する時間」が必要であり、時間が足りないなら「従業員だけで仕事が回る仕組み化」さえ用意すればいいのです。

ここでは町工場が「仕組み化」を作ることができれば、経営を立て直すためのチャンスと転機が訪れる理由を解説します。

「仕組み」によって従業員に仕事を任せられる

町工場の問題は社長と後継者が仕事を抱え込みすぎていることですが、「誰でも仕事ができる仕組み」を作れば、従業員に仕事を任せられるので「時間」を手にすることができます。

そもそも、日本の町工場がここまで衰退したのは「昭和の栄光にしがみつき、変化しなかった」のが原因ですが、同時に町工場が経営を立て直すには「今まで何もしてこなった分の変化を起こす」つまり行動すればいいのです。

どうすれば工場が元気に立ち直るのか、分かっていて、危機感もあったのに動けなかったのは「時間が確保できなかった」からで「時間が確保できないのは自分が仕事を抱え込んでるから」であれば、仕組みを作りましょう。

「誰でも仕事ができる仕組み」を作ると、町工場の社長と後継者に以下の変化が生まれます。

  • 従業員から仕事を進める上での質問や電話がなくなる
  • 従業員に質問されても「マニュアルを見て進めて!」「全部書いてあるから!」で終わる
  • 自分がやっていた仕事をどんどん従業員に任せて仕事量を減らせる
  • 自分がいなくても工場で仕事が回り始める

仕組みが存在しないから「どうや進めればいい」「どの観点で判断するか」など分からないが生まれて、従業員は判断できずに社長や後継者に質問をし、挙句には「社長がやってください」と抱え込む方向になっていました。

上記の「社長しかできない仕事」は従業員が悪いでなく、完全に町工場の経営者の責任があり、ノウハウや経験を持った人しかできない仕事や職場を作ってしまった経営者に問題があり、山ほど仕事を抱え込むのも自業自得なのです。

でも、社長や後継者がしっかりと情報を整理して、業務方法を分かりやすく、まとめる「仕組み化」にきちんと取り組めば、どんな従業員でも自分で判断して仕事を取り組めます。

要はポテンシャルがあるのに社長や後継者が「仕組み化」をサボったから従業員だけで仕事ができるような環境になっていない、全て町工場の社長と後継者が悪いのです。

町工場の社長と後継者はきちんと「誰でも仕事ができる仕組み」を用意すれば、今まで自分が抱え込んでいた仕事を1つずつ従業員に渡すことが可能になり、従業員に渡した分だけ「別のことができる時間」を手にできます。

以下の記事では成功する町工場は絶対に「忙しい」を言い訳にせず、どれだけ仕事があっても新たな変化を起こす取り組みを行なっており、成功する町工場の時間作りの秘密を解説します。

あわせて読みたい
成功する町工場は「忙しい」を言い訳にしない。時間作りの方法とは? 金属加工業の成功している町工場の共通点は「忙しい」を言い訳にせず、常に時間を作るための努力と仕組みづくりをしているのです。 残念ながら多くの町工場は「忙しい」...

社長と後継者が新たな商売相手に出会える

町工場が1度失った売上を取り戻すには、既存顧客でなく、商売のなかった新たなメーカーに出会う機会を増やさねばなりませんが、「仕組み化」で時間を作れば、新たな商売相手と出会うための活動に着手できます。

売上が減ったままで時間を浪費していた町工場に足りないのは「新たな商売相手になり得るメーカーとの出会い」であり、「メーカーとの出会い」を増やせば増やすほど、新たな売上の種を蒔くことができるようになります。

仕事が増えない町工場がしている勘違いは「何もしないで耐えて我慢してれば仕事が戻る」であり、特に団塊の世代の経営者は「今は耐える時」と言い訳して、営業や提案をすることから逃げます。

仕事が欲しいなら町工場はとにかく、メーカーの購買部と出会って、話を重ねて、魅力を感じてもらう必要があり、そのためには「メーカーに会いに行く」活動として営業が必要です。

町工場の社長や後継者は事務所にいるのでなく、外に出て、「様々なメーカーの購買部と関係を作る」ことこそ、売上を取り戻すために最優先でしなければならないことになります。

いくら事務所で抱え込んだ仕事をこなしていても、売上を取り戻すチャンスは訪れません、これは絶対であり、逆に経営者が事務所にいる時間が長ければ長いほど、あなたの工場は着実に廃業に向かっていると危機感を持つべき。

「仕組み化」で従業員に仕事を任せて、自分は事務所から出て、メーカーに伺い、購買部に悩みを特定して、提案をする活動を続ければ、町工場は売上を取り戻すことができるのです。

以下の記事では町工場は仕事を失ってから営業しても手遅れであり、危機感を感じたらすぐに動かないと、取り返しのつかない事態に陥って廃業せざるを得ないかもしれない点を解説します。

あわせて読みたい
町工場は仕事を失ってから営業しても手遅れ!危険を感じたらすぐ動け 「今は仕事があるから大丈夫」「仕事が無くなってから営業に動けばいい」と思っている町工場の方は大きな間違いをしており、仕事が無くなってから営業していてはもうと...

あなたが、仕組み化で従業員に仕事を任せて、これから自分たちで新たな商売相手になり得るメーカーと出会い、商売を始めたいなら、以下の記事で町工場に必要な営業ノウハウの全てを解説していますのでぜひご覧ください。

あわせて読みたい
【町工場虎の巻】金属加工の町工場向け!新規営業ノウハウを徹底解説 金属加工を行う町工場が苦手な新規営業でメーカーへどのような手段で連絡をし、どのような話をすればいいか、営業ノウハウがない町工場が明日から新規開拓できるノウハ...

挑戦しても既存顧客に迷惑をかけない

町工場の社長や後継者が新たな挑戦や取り組みに最優先で時間を使っても、「仕組み」さえあれば、従業員が正しい対応を実現できるので既存顧客を疎かにすることはありません。

「仕組み化」をきちんと作らずに「新たな挑戦や取り組み」をする町工場の社長や後継者がいますが、全員が以下のような過ちを起こしてしまい、ただでさえ売上が落ちているのに更にメーカーの心象を悪くしてしまうのです。

  • 見積依頼が来ても、営業を優先したせいで見積回答が遅くなる
  • 納期回答や相談の連絡が来ても、外にいるせいで回答が遅くなる
  • メーカーから連絡が来ても何度も「社長がいない」「回答できない」で不信感を与える

要は既存メーカーが求めてくる要求に対して、「従業員でも対応できる仕組み」を用意していないと「社長でないと分からない」と従業員が回答をしてしまい、メーカーの担当者を待たせる羽目になり、最悪の場合は信用を失います。

メーカーの窓口担当も人である以上、「見積出しても回答が遅い」「確認してもいつもすぐに回答が来ない」という状態が続くと「あの町工場、嫌い」「仕事出したくない」に繋がり、更に仕事を失うハメになります。

新たな行動に取り組んでメーカーに出会うと、図面が届き、新たな見積出すチャンスに恵まれ、見積内容が良ければ、新たな仕事を得ることができるので、町工場も新規メーカーを優先したくなるはずです。

しかし、従業員でも既存顧客の要望や要求に応えられる状況を作っていないと、売上を出している既存顧客を失うようなピンチに陥ります。

そして、1番最悪なのは「どっちつかずの状態」でせっかく営業して新たな顧客への見積チャンスを掴んだのに既存顧客対応が社長しかできないせいで、既存顧客対応に集中したら、新規顧客への見積回答が遅れて、チャンスを失う。

でも、「既存顧客の問い合わせに従業員でも対応できる仕組み」さえあれば、既存顧客の対応すら、従業員に任せることができるので社長と後継者は新たな顧客への対応に集中できるようになります。

社長と後継者が新たな顧客への提案に時間をかけても、既存顧客から来る要望を全て事務所が対応し、社長や後継者に質問が来ることなく迅速に対応してくれたら、どれだけ社長と後継者は幸せでしょうか。

既存顧客対応の優先度を下げることなく新たな顧客への提案活動に没頭するためには町工場は従業員でも対応できる仕組みが必須なのです。

以下の記事では仕事を失う町工場が続々と増えていますが、メーカーの購買部は具体的にどんな町工場が嫌いで、どんなことをする町工場から仕事を引き上げるのかを解説していますので併せてご覧ください。

あわせて読みたい
購買課題を理解しない時代遅れの町工場が購買部は1番嫌い! 苦しくなった時だけ腰を低く「なんかありませんか?」「仕事ないですか?」と「仕事を増やしたい」という自分たちの都合だけで購買部に擦り寄ってくる町工場が購買部は...

町工場の経営者が仕組み化のためにすべきこと

「自分がいないと回らない」仕事を炙り出す

町工場が目指すべきは「社長である自分がいなくても回る組織」であり、「従業員だけで判断できず自分しかできない仕事」は全て仕組み化の対象で、すぐに炙り出しをしてください。

残念ながら、仕組みがないことで1番苦しむのは後継者であり、親父から継いだ工場をなんとかするべき奮闘したいのに「後継者がいないと工場が回らないせい」で現場に頼られてばかりで何も新しいチャレンジができずにいます。

本来、町工場の後継者というのは古い体制のぬるま湯に浸かりきってのらりくらりしている社員ではできない、新たな付加価値の創造に挑戦すべきであり、もしもあなたが後継者で事務所にばかりいるのであればそれは大問題です。

町工場で毎日、従業員からの質問や頼りにされて事務所から出れない状態であるなら、すぐに自分の仕事を従業員だけで回せるようにせねば、工場が手遅れになります。

  1. 材料発注
  2. 外注管理
  3. 納期管理
  4. 生産管理
  5. 見積回答
  6. 顧客対応

上記の6つは仕組み化するのが簡単なのに、町工場の後継者が抱え込んでおり、対応するだけで9時から18時までの時間が奪われて、1度も外に出れない、新しいこともできなくなる典型的な仕事になります。

後継者を苦しめる6つの仕事はどれもルーティーン作業であり、決まった手順と判断する基準さえあれば従業員で完結できるのに仕組み化を怠るから後継者から時間を奪うのです。

時間はどの町工場にも平等に与えられるものですが、経営が苦しい町工場は共通して貴重な時間をどうでもいい価値を生まない仕事に費やしています。

町工場の後継者はとにかく「自分が工場にいないといけない」でなく、自分がいなくても工場が回る仕組みづくりに邁進しなければ、工場はいつまでも変化しないのです。

以下の記事では仕組み化を1番サボっているのは家族経営の町工場であり、仕組み化をせずに現状維持のまま進んだら悲惨な末路を迎える危険性を解説していますので合わせてご覧ください。

あわせて読みたい
家族経営の町工場が現状維持の道を選ぶと悲惨な末路で大ピンチ! 「もっと早く行動してれば」「なんで早く動かなかったんだ」これは家族経営の町工場が廃業間近になってようやく気づく、工場経営における後悔の共通点であり、悲惨な末...

誰が見てもわかる作業手順書を作る

仕組み化を実現するために町工場に必要なものは「誰が見てもわかる作業手順書」であり、作業手順書なしの仕組み化は絶対に町工場が大好きな「聞いてない、俺は知らない」の文句で潰えることでしょう。

「やり方は伝えたから」「口頭で1から100まで説明した」など1度言ったのに従業員ができなくて、仕組み化できなかったと考える後継者の方は正しい仕組み化を何も理解してない印です。

口頭での伝達は伝える側と受け取る側の経験の差や考え方で正確に理解できない問題があり、また1度聞いたから完璧に漏れなくできるほど人間は完璧ではありません。

口頭でのやり取りは伝える人の数が多いほど、間違った形で伝わってしまい、ベテランと若手では考え方も仕事の方法も異なり、解釈の仕方も違うので伝言ゲームのように最初の人と最後の人で言ってることが違うとなりかねません。

町工場に必要なのは経験や年齢に頼らずに手順書を見れば、誰もが同じ結果を自分自身で作り出せる必要があり、かついつでも見返せる状態がないと、仕組み化は定着しないのでデジタルの作業手順書が不可欠になります。

ただし、作業手順書と聞いて紙で作ろうとしている後継者の方は愚か者であり「紙をなくさないと効率化にならない」のにいまだに紙で作業手順書を作ろうとしたなら考え方を改めるべきです。

肝になるのは「誰が見ても分かる」であり、町工場に必要な手順書は「文章の羅列」でなく「写真やコメント」でより視覚的に伝わる方法こそ現場作業をする誰もがわかりやすい仕組みとなります。

もしも、ベテランは理解できるけど、若手や事務員など知識が薄い人は理解できない仕組みであれば、それはなんの価値もない仕組みであり、後継者は間違った作業手順書を作っていると自覚すべきです。

作業手順書をデジタルツールで作りたいなら、導入にお金をかける必要はなく、便利な無料アプリを使えば、どの町工場も簡単に現場がすぐに理解してくれる仕組みを構築できることを町工場の大半は知りません。

もしも作業手順書をお金をかけずに作りたいという方は以下の記事で解説している、お金を1円も使わずに若手からベテランまで誰がやっても同じ成果が生まれる仕組みづくりに成功した町工場の事例をご確認ください。

あわせて読みたい
製造現場における紙の作業要領書をアイディアだけでデジタル化:株式会社曽我製作所 近年、ITを活用したデジタル化に取り組む企業が増えていますが、取り組みに成功している企業のほとんどが社内にエンジニアを抱え、潤沢な予算を抱える大企業ばかりです...

仕組み化できない分野は外部のプロに任せる

町工場の後継者は自分自身でで仕組み化できない仕事があるのであれば、時間を無駄にせずにすぐに外部の専門家のプロに丸投げで仕組みを構築してもらうべきです。

日本の全ての町工場が苦手とし、いつまでも仕組み化できないのは「新たな顧客を手に入れる」こと、一言で言うと自分たちの工場の技術を売り込む「営業」です。

新型コロナのパンデミックで売上が激減した、主要顧客に仕事を引き上げられたなどで売上が激減する町工場が増えていますが、いずれもやるべきことは「新たな顧客の開拓」なのに誰も手をつけられていません。

大多数の町工場の経営者や後継者は「営業やらなきゃな」「新規顧客を開拓すべき」と思っているけど、実際に行動に移せない、やってみても経験がないので成果が出ずに時間を浪費しています。

はっきり言いますが、町工場の経営者や後継者は「モノを作るプロ」であり、図面さえあればなんでもできますが、顧客を捕まえて、提案して仕事を取る「営業のプロ」ではないです。

「営業のプロ」でない人がただでさえ自由に動ける時間が少ない中で営業をして顧客獲得する仕組みを作るのは極めて難易度が高い、と言うか不可能に近い取り組むに貴重な時間を使ってしまっていることに気づいてください。

  • そもそも営業やったことないけど、なんちゃってでやってる
  • どうするのが最適かわからない、そもそも話すのが苦手
  • どういう手順でメーカーに説明したら図面が出て、口座ができるのかわからん

上記は「営業やらなきゃな」と危機感のある町工場の後継者が抱えている悩みで、町工場で営業に取り組む後継者は「自分は苦手」「やり方わからん」状態で営業をしちゃっているのです。

誰がみても分かると思いますが、「苦手な人、やり方がわからん人」がやっても成果の出る仕組みを作ることはできませんし、貴重な時間を無駄にするだけになります。

「自分でやるのも大事」ですが、町工場の後継者が欲しいのは成果である「新規顧客」であるはずで、無駄に時間を浪費するくらいなら外部のプロに丸投げで任せた方がより、後継者が抱え込む仕事が減るのです。

以下の記事ではじっさいに町工場が苦手な新規開拓を金属加工業における営業のプロに丸投げで任せることで新規顧客を相次いで獲得し、苦手な営業を仕組み化すること成功した町工場を解説していますので合わせてご覧ください。

あわせて読みたい
営業代行で売上爆増させた町工場の成功事例5選!秘訣を大公開! 1社依存問題やメーカーの内製化で仕事が引き上げられ売上が減少して頭を抱える町工場が大多数の中で、営業代行の仕組みを取り入れ、営業活動の丸投げを実現して、取引...

まとめ:仕組み化して後継者はさっさと行動せよ!

この記事では「どの従業員でも仕事ができる仕組み」を作れない町工場は売上減少を食い止められずにどんどん衰退する道を辿る結末と後継者が自分の時間を作るための仕組みを作る方法を解説してきました。

町工場の経営者、後継者は「何かやらなきゃ」「これをしないと」と危機感、たっぷりなのに従業員に頼られたり質問攻めでいつまでも事務所から出れないのでいつまでも変化を起こせずに時間だけ過ぎていきます。

本当にヤバくなってから焦って行動してももう手遅れであり、経営者や後継者は急いで、「自分がいなくても回る工場」にしないと本来やるべきことに着手できないままです。

「自分がやらなきゃ」と思っているのは大きな勘違いであり、いかに自分がいなくても、従業員に仕事を任せて、外に出て新たな挑戦が自由にできる環境づくりこそ最優先ですべきことになります。

何よりも売上を失った町工場は「新規顧客を開拓できる仕組み」づくりが必須ですが、苦手な営業の仕組みづくりはプロに任せるのが最適解であり、多くの町工場が営業の丸投げに取り組んで成果を出しているのも事実です。

弊社は日本で唯一、金属加工業の新規開拓を丸投げで支援する営業支援サービス「AnySales」を提供し、日本全国の町工場の新規顧客開拓を支援しております。

「失った売上を補填したい」「新規顧客を開拓したい」のお悩みを抱える町工場の経営者、後継者の方はぜひ資料請求をして、サービス内容をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次