IT化しない町工場からメーカーに嫌われ仕事を引き上げられる!

令和に入って日本全国の町工場から聞こえてくる声は「仕事が引き上げられた」「転注された」という工場の頼みの綱である売上が消し飛ぶ悲鳴ですが、仕事をなくす工場の共通点が「IT化してない」ことなのです。

メーカーの購買部はそもそも何か問題がない限り、「仕事を減らしたり」「よその工場に出そう」と思ったりはしませんが、町工場がある感情を購買担当者に持たせると途端に購買担当は仕事の引き上げを考え始めます。

購買担当も人であり、コストや品質はもちろんですが、気持ちを持って仕事をしており、「この工場めんどくさい」「社長しか答えられないので手間がかかる」と「面倒だな」と思われたら町工場の命運は尽きるのです。

購買部が感じるめんどくさいの出所は「IT化してない町工場」であり、具体的に以下のような工場です。

  • 未だに紙が中心でFAXしかやりとりができない
  • 納期管理や工程管理が全部社長の頭の中
  • 見積依頼や納期回答は工場に社長がいないとできない

要はメーカー側も人手不足で少ない人数で調達をこなさないといけないのに、非効率な町工場に足を引っ張られて、自分の仕事が遅れると、だんだんとコストが安くて品質が良くても「この町工場と仕事したくないに」変わるのです。

仕事を引き上げられる町工場は「アナログでいつまでもIT化しない」せいで仕事を失い、経営に大打撃を受けている事実に気づいていません。

この記事ではIT化しない町工場はメーカーの担当者に「めんどくさい」と嫌われて、大切な仕事を失い、窮地に立たされる点を解説します。

目次

非効率な業務で購買担当者を不快にするから仕事を失う

町工場が仕事を引き上げられる原因は「アナログ」だからであり、取引相手の購買部に非効率な仕事で迷惑をかけて、嫌な気持ちにさせるから「この工場は嫌だ」と切り捨てられるのです。

あなたの工場の仕事を発注してくれるのはメーカーですが、細かく言うと購買担当者であり、この担当者が意思決定をして仕事を振っているわけであり、この担当者に嫌われたら、町工場は終わりになります。

機嫌を損ねたらいけないのに、アナログで非効率な仕事のせいで購買担当者に迷惑をかけ続けていることに町工場は気づいていません。

ここでは町工場のIT化なしの非効率な業務がどんな風に購買担当者を不快にさせるのか、仕事を失うプロセスを詳細まで解説します。

未だにFAXや紙は「仕事をなくしてください」と言ってるようなもの

本当にあり得ないのですが、未だにFAXや紙でメーカーとやり取りをする町工場が存在し、この紙でのやり取りをメーカーと続ける町工場は自分から「いつでも仕事を引き上げてください」と言っているようなものです。

時代はペーパーレスが当たり前で町工場よりもメーカーの方が紙の利用にうるさく、メーカーの中には担当者ごとの紙の利用枚数をカウントするような厳しい環境になっています。

それなのに、町工場のせいで自分は紙を使いたくないのに、紙の利用量が増えて、上司に怒られるような事態になったら購買担当者は「ふざけんな!」と怒り出すのは無理もありません。

そもそも「仕事を引き上げられる町工場」は自分のことしか考えておらず、商売相手のメーカーの担当者が仕事をしやすくなんて観点は持ち合わせていないから時代遅れの紙やFAXを使い続けるのです。

例えば、見積依頼の時も他の町工場はメールで、PDFで回答してくれるのに1社だけFAXや紙だと比較の際に1つだけ紙なので、いちいちPCに転記する手間が生まれるので、また購買担当が余計な仕事をする羽目になります。

当然、FAXでしか仕事をしない町工場のために購買担当は図面をFAXしないといけない手間が生まれるので、これまためんどくさいので購買担当をイライラさせます。

終いにはFAXで回答をしてきたが、「文字が擦れて読めない」なんてことが発生したら、もう怒りの絶頂で、なんであの町工場のために俺が手間を取る必要がある、もっと効率的にしたいと思うのは当然です。

未だに紙やFAXで仕事をする町工場は自分たちが購買担当に迷惑をかけているのか、手間暇を取らせているかなんて考えておらず、だからある日、仕事を引き上げられる際に「なんでですか?」とアホなことを言い出すしかありません。

仕事を引き上げられた町工場が購買担当に「紙やFAXでは非効率です」と言われて初めて、「じゃあデジタル化、IT化します」と言われてから変えようとしますが、「最初からやれよ」で時すでに遅しになり、経営が傾くのです。

以下の記事ではメーカーの窓口である購買担当が「何に困っていて」「町工場に何をして欲しいか」を把握せずに自分たちの都合で仕事をする時代遅れの町工場から嫌われていき、大事な仕事を失う点に関して解説します。

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口癖が「社長しか知らない」は購買担当に愛想を尽かされる

IT化ができてない町工場の従業員は「社長しか知らない」「社長しか分からない」が口癖で、納期回答や見積への質問などで電話してきた購買担当に平気で「社長しか回答できません」と言ってしまう町工場は愛想を尽かされます。

本当にダメな町工場は従業員の口癖が「社長しか分かりません」であり、IT化で情報の見える化や共有ができていないので社長しか答えられないの環境なので、購買担当が知りたい情報がすぐに確認できないのです。

そもそも、お客さんから回答が来たのに「社長しか分かりません」「外出しているので答えられません」と平然とお客様に伝える点に違和感を感じない町工場は残念ながら終わってます。

「社長しか分かりません」「聞かないと分かりません」と言われた購買担当者は以下のようにあなたの工場を評価します。

  • こんな簡単なことすら答えられないのか?
  • すぐに知りたいのになぜ待たされないといけないのか?
  • 社長がいないと何もこの工場はできないのか?

町工場はお客様がどう思うか、なぜこんな依頼をしてくるのか、相手の立場になって考える能力が皆無で「言われたことだけやる」の根性が染み付いてしまったので、相手にすぐに回答してあげようという対応すらしません。

何を聞いても、「社長しか分かりません」と毎日毎日聞かされる購買担当者が「この工場ダメだな」「社長しか仕事できんやん」と愛想を尽かすのは時間の問題になります。

そして、1番可哀想なのが町工場の社長は工場をなんとかするために外に駆けずり回っている間に、従業員が平然と「社長しか分かりません」と購買担当に言うほど、あなたの工場の評価が下がっていくのです。

工場の外で頑張っているつもりが、実は大事な既存顧客の仕事を勝手に失うことになりかねないと言う事実を知っていれば、「誰でも情報共有して答えられる仕組みを」すぐにIT化しただろうに、とても悲しい現実になります。

以下の記事ではどれだけ後継者が1人で頑張っても、従業員は自分のことだけで他力本願な状態であるために工場がダメになり、メーカーからも愛想を尽かされて、仕事を失い、後継者も身動きできない最悪な状態に関して解説します。

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「見積回答が遅い」は他社に仕事が流れる最大の原因

町工場が仕事を失うきっかけになる1番やっちゃいけない行為は「見積回答が遅い」ことであり、特に見積回答が遅いは担当者にも嫌われ、ライバルの工場に自分から仕事を渡しているようなものです。

仕事を失った工場、営業をしても仕事が取れない町工場に共通しているのが「見積回答が遅い」と言う点で、メーカーからせっかくもらった仕事のチャンスが来ても、回答を出すのがとにかく遅いのです。

ここでも町工場の勝手な都合で購買担当者を困らせており、購買担当者が見積依頼をする背景を理解していないから「早く返してあげないと〇〇さんが困る」という危機感を持たずにのらりくらりするのが愚かすぎます。

  • 営業担当は見積提出のため、設計担当はコスト算出のために購買部に見積を依頼
  • 町工場から見積依頼が来ないと、営業と設計から催促されて謝る羽目に
  • 催促を受けて、いちいち町工場に「見積まだですか」と電話することになる
  • 電話しても見積回答が来ないと営業と設計に文句言われる

購買部がなんで町工場に見積依頼を出しているかの背景を理解してない町工場があまりにも多いので上記の購買担当の背景は全員が理解すべきで、見積回答が遅いせいであなたの購買担当が嫌な思いをしていると実感してください。

見積回答が遅いと購買担当は「もうこの仕事は他にしよ」と言う意思決定をしますし、せっかくあなたにやって欲しい仕事も見積が来ないと他の町工場に「これできる?」と聞いてしまい、これが仕事を引き上げられるきっかけです。

もしもあなたがチンタラと見積回答が遅くなっていたら、そのタイミングで新たにメーカーに営業をした町工場がすぐに見積回答を出してコストも良ければ、あなたの工場から仕事は簡単に転注されるでしょうね。

「見積回答が遅い」せいで町工場は次々と仕事を失っていることに気づいておらず、このまま見積回答が遅いままで候補日を困らせ続けたら、あなたの工場から仕事が消えるのは時間の問題です。

以下の記事では「仕組み化」できない工場は購買部に嫌われ、愛想を尽かされて他の工場に次々と仕事を奪われて売上減少を止められず経営が傾く未来に関して解説します。

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メーカーが町工場にイラつく瞬間

町工場はアナログな仕事を続けると1つまた1つとメーカーの購買担当のイライラを蓄積しており、担当者の立場を考えずにアナログな仕事で限界までイライラさせると、仕事を引き上げられることになります。

仕事を失う町工場の共通点は自分たちがメーカーをイラつかせていることに気づかずに、当たり前のようにアナログな仕事を続けているのです。

「なぜ仕事がなくなったのか」「いきなり仕事を切られた」とヤバくなってから焦り出す町工場が多いですが、メーカーは何の理由もなく仕事を引き上げません、あなたが購買担当を怒らせたのです。

ここではメーカーが町工場にイラつく3つの瞬間を回答します。

見積回答が遅い

見積回答が遅い町工場ははっきり言って、「どうしようもないほどダメ」だと自覚すべきであり、見積回答しないは「メーカーに仕事する気がない」と思われます。

「仕事欲しい」「仕事ください」とただ口をパクパク開けて仕事を待つだけの「待ち工場」に共通するのが見積回答がとにかく遅いということです。

仕事が欲しいなら見積依頼が来たら、すぐに回答して少しでも誠意を見せるべきなのに、回答がとにかく遅い。

  • 仕事が忙しくて
  • 工場に入ってて見れなかった
  • 外出していて見てなかった

上記は町工場の経営者が見積回答できない言い訳ですが、全部、町工場の勝手な都合であり、見積依頼をしているメーカーからしたら「そんなの知るか!」というだけです。

特に町工場は「外出していて」という言い訳が多いですが、外出していても見積依頼のメールはスマホやiPad、PCからでも見れますし、見積だって簡単に外出先で作れる時代なのに、会社に帰らないと見積できないは死語です。

本当に仕事が欲しいなら見積依頼が来たら、すぐに返すべきなのに、ダラダラと後回しにして、見積回答が遅い、そんんな町工場に仕事を出そうと購買部は思いません。

その理由は「見積回答が遅いと購買部が迷惑だから」です。

相見積したら、購買担当は全部の見積が揃わないと、営業担当や設計担当に相見積の結果を返せないからであり、仮に3社に見積を出して2社が翌日にすぐ来てもあなたの会社の見積が遅いと購買担当を待たせることになります。

ムカっとしません?仕事くれと言うからせっかくチャンスをあげて見積依頼をしているのに、いつまでも見積回答しない町工場の経営者のことが、だから見積回答が遅い町工場は仕事を失うのです。

以下の記事ではダメな町工場の共通点は「時間がない」と言い訳をすることであり、仕事がどんどん無くなる現場で生き残るためには町工場がすべきことを解説します。

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質問回答が遅い

メーカーの購買担当は納期や加工に関して質問があり、町工場に電話をした際に従業員から「わかりません!」「社長に聞かないとわかりません」「いつ戻るかわかりません」と言われるとイラッとします。

町工場が恐ろしいのは電話に出る従業員がことごとく「やる気がない」と言う点でお客様であるメーカーの担当者の質問に「わかりません」「社長に聞いてください」と平然と答えてしまうのが恐ろしくてなりません。

100歩譲って、「すぐに社長に共有して連絡させます」なら許せますが、「何時に戻るかわかりません」「社長しか知りません」で電話を切る町工場はその度に購買担当にイラッとされているのです。

購買担当が聞いてくることは特別難しいことではなく、大体は誰でもわかる以下のようなシンプルな質問です。

  • 発注した製品の納期確認
  • 納期を早められるかの相談
  • 他の製品と同じ便で持ってこれるか
  • 製品の加工確認

正直、事務員であっても情報が共有されていれば、簡単に回答ができる質問なのに、情報共有の仕組みがデジタル化されていないから「社長しかわかりません」と言うダメな回答をして、購買部の評価を落とすのです。

後継者も工場のために外出をしているのに、何度も電話がきて「わかりません」「回答してください」と言われたら「そんなもん自分で調べろ!」と言いたくなるかもしれませんが、これは経営者がデジタル化をサボった罰です。

町工場は情報共有の仕組みを作ることをサボって、誰でも回答がすぐにできる環境にしないせいで、購買担当からの質問に対応できず、「あの工場はどうせ回答しない」と思われて大事な仕事をなくすことになります。

仕組みをつくれば2度と事務員から聞かれないし、2度と購買担当にイラッとさせずに評価も落とさないのに、デジタル化の仕組みづくりをサボり続ける町工場は仕事を引き上げられて当然です。

以下の記事では町工場の社長は仕組み化を怠ると、外で挑戦する時間を作ることができず、工場に変化ももたらせずに衰退するだけの悲しい結末を辿る点に関して解説します。

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代替品をすぐに持ってこない

令和に入ってメーカーの購買部がイラっとを飛び越えて、激怒しているのが、町工場が不良品を出した後に「代替品を持ってくるのが遅い」と言う点です。

あり得ない話ですが、普通は納品した製品に問題があったらすぐに不良品を引き取って代替品を持っていくべきところなのに、令和の町工場は「次の納品の時でいいですか?」と平気で言うようになっています。

クレームが出たのにすぐに対応しない町工場が増えており、特に高齢を迎えて世代交代をしていない町工場に多いようで「忙しいから」「今、手が離せない」と信じられない言葉をメーカーに出すそうです。

メーカーも「代替品を持ってこない町工場は速攻で切りたい」が、どうしても高齢の町工場が唯一持っている低価格という価値に耐えられず、ムカつくし早く切りたいけど我慢している状態になります。

後継者に経営する工場でも「代替品をすぐに持ってこない工場」がおり、価格メリットがない場合は仕事はすぐに引き上げられることでしょう、しかし、これは経営者が注意していても窓口の担当者がやらかすリスクがあるのです。

経営者が「トラブルが起きたらすぐに対応せよ」と思っていても窓口の従業員はそう思っておらず、自分が忙しいからと「連絡を返さない」「後でやります」と対応を後回しにしてメーカーの評価がダダ下がりになってしまいます。

町工場の仕事が引き上げられるのは、日々のイライラの積み重ねであり、何も考えてない町工場は毎日のように購買担当をイラっとさせて限界まで怒らせてしまうと、仕事が全て飛んでいくのでほんとに気をつけてください。

以下の記事ではいくら現場のものづくりを後継者が理解していても顧客であるメーカーを知らなければ、仕事がどんどん消えていく現実を解説しますので合わせてご覧ください。

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町工場が最優先でIT化すべき業務

メーカーの購買担当をイラっと怒らせたくない町工場は最低限で2つの業務を今すぐにデジタル化すべきであり、それは「見積回答」と「生産管理」で、この2つをIT化できれば、購買部をイラっとさせる可能性がなくなります。

結局のところ、メーカーと町工場の間で接点が多いのが「見積依頼」と「発注製品の進捗確認」であり、この2つをIT化し、いつでも誰でも対応できるようにすれば町工場の評価が落ちることはありません。

ここではどのようにIT化すべきか具体的な方法を解説します。

見積作成+見積回答の2点セット

令和の時代に見積作成&回答が工場じゃないとできないは死語であり、後継者がどこにいてもPCやスマホからいつでも確認して、見積作成&回答までできないとお話になりません。

「工場に戻り次第、回答します」とメーカーの購買担当に言うのは本当にやめましょう、まだこいつらは「見積作成が外出先できない工場なのか」と見下されることになるので、今すぐにIT化で改善をすべきです。

具体的に見積業務のIT化で町工場が目指すべき姿は以下のとおりです。

  • どこにいてにも過去の見積がすぐにわかる
  • 外出先でも見積作成ができる
  • 事務員でも見積回答送付ができる
  • 誰でも過去の見積書が参照できる

要は「どこにいても」「いつでも」「誰でも」メーカーに依頼された見積依頼に迅速に応えられる状態こそ町工場に必要な状態で、すぐに見積回答を返すだけでメーカーに喜ばれるのでまさに一石二鳥です。

また、町工場に欠けている要素として「当事者しかわからない」の問題が存在し、具体的には見積をした本人しか見積書がどこにあるかわからないと言う問題です。

町工場では「社長しかわからない」「〇〇さんしかわからない」と言う状態が当たり前になっていますが、この〇〇しかできないはその人が休んだり、外出したら回答ができなくなるので大問題になります。

が、見積書をシステムの中で作成さえしておけば、誰でもすぐに他の人が作成した見積書を参照できる仕組みになるので、「〇〇さんしかわからない」でなく「見積システムを見ればすぐわかる」に変化できます。

町工場とメーカーの接点である見積依頼を素早く対応するか否かで町工場が今後、新しい仕事を得るか失い続けるかが決まりますので、絶対に見積作成&回答はIT化すべきです。

以下の記事では町工場が苦しい状態なのは何も変化しないからであり、変化しない道を選んだら不安で寝れない夜を過ごすだけで、現場が嫌なら今すぐ2つの変化を起こすべき理由を解説します。

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生産管理の見える化

町工場が見える化すべき仕事はたくさんありますが、1番見えるようにしないといけないのは「受注してから加工納品までのモノの流れの見える化」です。

残念ながら町工場では「受注したものが今どこにあり、どんな状態か」に関しては担当者に1回1回聞かないとわからないブラックボックス状態で、属人化しているのが現状のはずです。

「〇〇さんしか分からない」「〇〇に聞かないと分からない」が町工場の常套文句かと思いますが、これはメーカーにとっては死語であり、「発注したものがどんな状況か見えない」は不安でしかありません。

生産管理で小難しいことをする必要はなく、「受注したものが今どんな状態であるか、どのフェーズにいるか」さえ押さえればいいので、高額なシステムなんて不要で無料で実現できます。

  • 工程ごとに見える化する
  • 納期、加工時の注意点、要望などを漏れなく記載できる
  • 現場でもわかりやすく操作できる

上記の3つの条件を押さえるだけで町工場の生産管理は実現でき、お金もかからずに無料ツールで工場内の見える化に成功している町工場がどんどん登場しているので、やらないは大損でしかありません。

軍手を外さないとさわれないPCが嫌いな現場にはiPadで指で動かせばいい仕組みにすればいいし、できるだけシンプルにしたいなら無料ツールを使えばいいし、町工場に必要なのは工夫です。

以下の記事では町工場を経営するために後継者が今すぐに卒業すべき過去の3つの負の遺産とその解消方法を解説していますので併せてご覧ください。

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まとめ:IT化しないとメーカーに愛想を尽かされて終わります

この記事ではIT化をサボる町工場はメーカーの担当者に「めんどくさい」と嫌われて、愛想を尽かされて大切な仕事を引き上げられて、売上を失う窮地に立たされる点を詳細まで解説します。

「デジタル化やIT化をサボった町工場から淘汰される」と言う考えを町工場の経営者は持つべきで実際問題で、「人不足」でどんどん後継者がやるべきことができなくなり、メーカーからクレームが入っているのではないでしょうか。

人不足はもはや避けることができず、町工場に人は来ないと言う大前提で、「工夫」をしないと今いる人数で工場を回していくのは不可能であり、人が増えないなら「IT化で少ない人数で回せる」ようにしないといけません。

IT化をサボる町工場があまりにも多いですが、サボればサボるほど後で痛い目を見ることになるので、やばいと少しでも思ってるならさっさとIT化の取り組みを始めないと手遅れになるだけです。

弊社は日本で唯一、金属加工業の町工場のためだけのアプリ開発&デジタル化を丸投げで支援する「AnyApp」を提供し、日本全国の町工場のデジタル化を支援しております。

Screenshot

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