製造業で売上が下がり続け、いつまでも雰囲気が暗く、会社の状況がダメなままの町工場は、従業員が他力本願であり、後継者が孤立無縁で1人で会社を変えようと奮闘しているのが原因です。
町工場を親から継ぐ後継者の大半は売上が激減した状態ないしは1社依存先からの売上が途切れ始めているような厳しい環境で会社の経営を継ぐことになりますが、従業員の大半が力を貸してくれず、1人で奮闘する状況となります。
「なぜ今までの方法を変える?」「今までと同じでいい」「勝手に変えるな」と後継者が会社のためを思ってやることの全てを否定し、「給料が安い」「ボーナスが低い」「仕事が薄い」と文句しか言わない他力本願な従業員で経営者は苦労するのです。
製造業でダメな会社はとにかく経営者や後継者が本来は味方である従業員に足を引っ張られてしまい、会社を変えるために必要な行動ができず、まさに身動きが取れない状態になってしまうためです。
この記事では製造業のダメな会社では共通して、他力本願で変化を嫌う従業員のせいで後継者が身動きが取れず、町工場がどんどん衰退している点に関して解説します。
従業員は自分のことだけで工場を変える気がない
町工場の後継者が1番辛いのは会社を変える、守ろうと思っているのは後継者本人だけであり、従業員は自分のことしか考えておらず、工場を変えようとする気はなく、他力本願の状態です。
どれだけ後継者が汗水垂らして、町工場を変えようと考えても、本来は当事者である従業員は会社のことなんてどうでも良く、自分がいかに現場で働いている環境を変えずに引退まで過ごすことしか考えていません。
後継者が会社を変えるために働きかけても、「関係ない」「勝手にやればいい」と知らんぷりで自分の仕事が変化させられようとしたら全力で後継者の邪魔をする、「工場を良くしよう」という意識は存在しないのです。
ここでは町工場の従業員は自分のことだけで会社を変える気持ちは毛ほどもない点に関して解説します。
町工場の従業員は自分が良ければいい
町工場で働く従業員の中には残念ながら会社を変えるために後継者と一緒になって、現状を変えようと思っている人材はおらず、従業員が考えているのは自分のことだけです。
極めて悲しい事実ですが、町工場を継ぐ後継者は自分が工場を継がなければならない工場で働く従業員を選ぶことはできず、工場にいる従業員と共に会社を変えていく必要がありますが、協力を得られるケースは皆無でむしろ負担となります。
その理由は従業員が考えるのは「自分の給料」や「定時に帰れるか」であり、後継者が会社を変えようと取り組む新しい取り組みに対しては自分の働き方が変わるのが嫌なので全て否定的で後継者の足を引っ張ります。
後継者が新たな試みを行おうとすると自分だけが良ければいいので、以下のような言葉を投げかけます。
- 失敗したらどうするんだ
- 安い仕事でも断ったら売上がなくなる
- 新規開拓なんてやっても無駄だ
- デジタル化なんて俺たちにはできないからやるな
- なんで無駄なお金をかけて会社を変えるんだ
従業員は自分のことが1番可愛いので、少しでも自分の仕事の環境が変わろうとすると、自分にとって不利な状況になるので全否定です。
誰も後継者の背中を支えよう、俺たちも現場で頑張ろう!でなく、今までのやり方を変えることなく、失敗をしない今まで通りの現状維持に止めようとする中で後継者は孤軍奮闘する羽目になります。
以下の記事では家族経営の町工場は後継者の頭がおかしくなるほど、現状維持を好み、世の中の変化をただ傍観して、変化することで自ら廃業の道へ突き進む状況に関して解説をしていますので合わせてご覧ください。
めんどくさいことは後継者に丸投げ
町工場の従業員は自分の負担を増やしたくないが1番であり、自分がこれまでやっていた以外の仕事は全て後継者に丸投げであり、どれだけ後継者が1人で抱え込んでも知らんぷりで定時きっかりに帰り、後継者だけが苦しくなる環境です。
悲しいかな、町工場の従業員は定時になると、後継者が一人で顧客対応や見積対応で頭を悩ませていても知らん顔でみんな一斉に帰ってしまい、工場の中は後継者が1人で孤独に仕事をする羽目になります。
現状から脱するためにはどの町工場も今までとは異なる変化や挑戦をしなければならず、変化には当然、今までにない仕事に取り組む必要がありますが、従業員はめんどくさいので会社を変えるために必要な仕事は後継者に丸投げです。
「〇〇が勝手に始めたから」「俺たちはやめとけって言ったけど勝手にやってる」と純粋に会社の状況を変えるために新たな変化に挑んでいるのに誰も協力の手を差し伸べてくれず、後継者が1人で孤軍奮闘するのが町工場の悲しい現実になります。
会社を1人で変えるのは現実的に不可能であり、特に後継者が仕事を増やすために外で駆けずり回っている時は従業員が現場をよりよい製品を作るために考えて仕事をすべきところ、昭和から変わらない仕事をするので何も変化しないのです。
今までと同じやり方をし続けてきたから仕事がどんどん減り、顧客も離れているという危機感があるのは後継者だけで従業員は危機感なしで当たり前のように昔のやり方を続けるから町工場は衰退してしまった現実に気づいていません。
極め付けは散々、後継者に丸投げをして、1人に全ての仕事を背負わせた挙句、状況が悪くなると、「〇〇のせいだ」「なんでもっと早く動かない」と丸投げにして何もしなかったのに後継者のせいされてしまうのが典型的なパターンです。
以下の記事では家族経営の町工場が変化をせずに、現状維持の楽な道をこの先も選び続けると会社はあっという間に傾いて悲惨な末路を迎える現実に関して解説していますので合わせてご覧ください。
町工場の後継者は従業員を選べない
町工場を継ぐ、継ぐ予定である後継者が絶対に理解しないといけないのが、「後継者は従業員を選べない」という現実です。
自分で1から会社を起こす場合は一緒に働く従業員を選ぶことができ、「自分と合う」「見ている目標が一緒」など自分で従業員を選べますが、町工場の後継者は一緒に働く従業員を選ぶことはできず、どんな人であっても一緒に働くしかありません。
世の中にいろんな人がいるように、町工場の現場にも様々なタイプが存在しますが、工場で働く従業員の方は一癖も二癖もあるような方が多いのが実情です。
後継者がどれだけ現状に危機感を感じて、従業員に変化を訴えかけても、まるで響かない人もいれば、俺は俺のやり方でしかやらないと一向に協力を得られない人や、何事も我関せずで意見すら出さない人もいます。
後継者として会社を継いだ場合はいかに非協力的でまるで後継者が敵であるかのように反発してくる従業員であっても給料は払う必要があり、同時に仕事を任せなければいけないのです。
後継者が最も頭を抱えるのは実は「社内の問題」であり、昭和の時代の古臭いやり方を指摘しても、変化してくれない、今までとは異なる仕事を取ろうとすると「できない」の一点張りで考えることを放棄するのは日常茶飯事になります。
本来の後継者が顧客を増やす活動や顧客から信頼を得るために時間を使うべきなのに、社内のどうでもいい些細な人間関係の問題に時間を取られて、身動きが取れず、状況が悪くなるばかりというのが大多数の後継者の実情です。
後継者は自分と同じ危機感を持って共に問題解決や古臭いやり方からの脱却に手を取り合って従業員と取り組みたいはずなのに、一緒に働く仲間を自分の意思で選ぶことはできないので、今いる人材で仕事を進めないとならないジレンマがあります。
以下の記事では町工場の問題点は社長が私生活の全てを捨てて、1人で会社を守るために孤軍奮闘する経営体制である点を解説していますので合わせてご覧ください。
ダメな町工場に共通する3つの大問題
ダメな町工場は会社をなんとか変化させて生き残る道を模索する後継者が奮闘しているのに従業員が3つの大問題を会社にもたらすためにいつまで経っても工場が変わらずむしろ衰退します。
後継者と従業員の見ている目線は全く異なり、後継者は「会社を変えるために変化しなければ」ですが、従業員は「なんとしても今のままで変化せずに終わりたい」と全く逆方向を見ているのです。
町工場が変わるために「変化」が必要なのにダメな町工場は従業員が頑なに変化を拒絶し、後継者が会社を変化させないように足を引っ張るなんともおかしな構図になります。
ここではダメな町工場に共通する大問題に関して解説します。
変化を感じたら全力で拒絶する
時間の経過と共にどんどん衰退していく町工場では従業員がとにかく変化を拒絶し、少しでも後継者が変化をさせようとすると全力で反対し、否定の言葉で工場が変わるチャンスを潰すのです。
基本的に後継者は町工場が何の疑問を持たずに続けている仕事の方法や考え方に対して、「これ、おかしい」「このままじゃやばい」とすぐに危機感を感じて、会社を変えようとしますが、従業員はこの変化を全て拒絶します。
まるで後継者が悪者かのように以下の心ない言葉を投げつけるのです。
- また勝手に後継者が会社を変えた!
- 今までのやり方が正しいから変えない!
- 勝手に仕事を変えるな!
- 素人は何もわかっていない
- 頭でっかちになりやがって
- これだから後継者は
一生懸命に町工場を変えるために行動しているのに、従業員が全ての変化を否定するので、1つの変化を起こすだけで何ヶ月も味方である従業員と不毛な争いをする羽目になり、一向に変化が起こせません。
町工場が栄華を誇っていた昭和の時代からここまで儲からず衰退したのは全て「昭和の時代のやり方を変えずに令和まで来てしまった」からであり、変化しないといけないのに、ダメな町工場は従業員が変化を起こさせない環境を作るのです。
以下の記事では町工場が令和になっても変化せずにこのまま時間を無駄にしていては、少しずつ茹でガエルのように会社が衰退し続け、やがて崩壊する道を歩むことになる点を解説していますので併せてご覧ください。
後継者が孤軍奮闘する羽目に
ダメな町工場に共通するのは会社を変えるために後継者が孤軍奮闘する状態であり、経営から顧客対応、生産管理、納期管理など工場の全ての仕事を早朝から夜中まで1人でこなす状態になるのです。
悲しいほどに町工場の後継者は家族がいたとしても私生活もプライベートも家族の時間も犠牲にしないと会社を回すことができず、その理由は従業員は自分の仕事だけ済ませて後継者が仕事を抱えていても定時きっかりで帰ります。
午前は事務作業と現場確認、午後は顧客対応、夕方は見積回答、本来は従業員と手分けして行う仕事ですが従業員の誰も手を貸さない、「私ではできない」「やったこともない」と手を貸そうともしないから後継者が自分でやるしかないのです。
基本的にダメな町工場の後継者が定時で帰れることなどなく、定時後も時間の許す限り、残業をして、仕事をこなすが仕事を終わらせても次の日にはまた山盛りでいつまでも終わらないループを繰り返す、まさに地獄です。
普通は後継者が一人で朝から晩まで会社にこもって仕事をしていたら、「手伝おうか?」「やれることはない?」と手を貸すのが普通の会社ですが、町工場では従業員は自分のことしか考えていないので、手を貸そうともしないのが現実です。
ダメな町工場はとにかく、後継者が1人で孤軍奮闘しますが、会社を変えるためにすべきことがわかっているのに目の前の仕事に忙殺されて、すべきことが1つも進まずに現状維持のまま時間がたち、やがて会社資金が底をついてしまいます。
以下の記事では家族経営の町工場を継ぐ後継者は確実に茨の道を歩むことになりますが、どうやって辛く困難な道を乗り越え町工場に変化を実現するのか、その方法に関して解説していますので併せてご覧ください。
後継者が事務所に缶詰で変化ができない
どんどん仕事を失い衰退するダメな町工場の最大の問題は「後継者が事務所に缶詰になる」ことです。
町工場が1番やっちゃいけないこと、それは後継者がずっと社内にいることで、仕事を出してくれるお客さんは外におり本来、会社を変えたい後継者は顧客に会って提案をしないといつまでも売上は増えません。
なぜ、ここまで町工場の仕事が減り続けてしまったのか、それは町工場が自分から仕事をとりに行かず、仕事が来るのを事務所でただ口を開けて待っているだけで時間を過ごした罰を受けているだけになります。
昭和の時代は確かに「モノを作ればいくらでも売れる時代」でしたが、令和の時代は高齢化や低賃金で「令和はモノが売れない時代」なのに、一向に自分で仕事を取りに行かずに何もしなかったから町工場がここまで苦しい環境になったのです。
仕事を取るためには事務所の外に出て顧客に会わなければ、仕事は増えないと誰が考えても分かるルールなのに、ダメな町工場では後継者が孤軍奮闘で仕事をこなすせいで事務所から1歩も出れないから工場はダメなままなのです。
後継者は仕組みを作って自分がいなくても、会社が回る環境を作るべきなのに、ダメな町工場は後継者がいないと、会社が回らない環境なので、いつまで経っても事務所に後継者が缶詰になります。
後継者がずっと社内にいて、会社の外で何も挑戦や行動をしていない状態が続く限り、町工場は現状維持のままで少しずつ衰退していくだけで、本当にやばくなってから会社の外に出ることを決意しますが、既に時遅しなのです。
以下の記事ではダメな町工場は「仕事を失ってから営業すればいい」と営業するのは売り上げが減ってからと考えていますが、仕事がなくなってから営業しても手遅れであり、売上の危険を感じたら今すぐに動くべき理由を解説します。
ダメな町工場から卒業したいなら外の力を借りろ
あなたが町工場の経営者で会社の経営がダメな状態だと思っているなら、今すぐすべきことは1人で社内で暗中模索することではなく「外部の人間の力」を借りて、今すぐに社内に変化を起こすべきです。
残念ながら、後継者がいくら1人でもがいても、従業員が協力をしてくれない状態で物事を進めても、自分の手が一杯一杯になるだけで、何も会社は変わらず、時間だけが過ぎてどんどん状態が悪くなるのが関の山になります。
後継者となって町工場を変革することに成功した人の共通点は自社にない力、得意ではない領域に関しては「外部の力」を借りて最速で成果を出すことで会社を変えるきっかけを作っているのです。
ここではダメな町工場から卒業したいなら今すぐに外部の力を借りるべき理由を解説します。
従業員が変化させる活動は二の次である
何度も言って聞かせれば、従業員が変わってくれて自分に協力的で、変化にも積極的に取り組んでくれると願うのは残念ながら無駄であり、従業員が自発的に変わってくれることはありません。
人間というものは楽な環境で長い時間を過ごしてしまうと、もう他のやり方や考え方を受け入れられるような柔軟な状態ではなく、頭が凝り固まって今までのやり方が正しい、今からめんどくさい変化は嫌と現状維持体質になってしまいます。
現状維持体質になった人の考えを変えるのは極めて労力のかかるものであり、ただでさえ、町工場の現場で働く人は自分で考えることをせず、何事もなく8時間過ぎて給料をもらうことに注力しているので、変わろうという気持ちは皆無です。
もしも、後継者の方が従業員の気持ちを変えて、現場が最悪の状態であり、変わらないといけないという気持ちにさせるには本来、新しい顧客を見つけるための活動や、社内の業務改善で使えた時間の全てを社内に向けることになります。
従業員の気持ちを変えることに時間を使うのは悪いことではありませんが、いくら従業員の気持ちが変わっても、仕事が少なく、利益が出ない状態になったのでは本末転倒ではないでしょうか。
残念ながらいくら後継者が社内で一生懸命に従業員の説得に時間を使っていても、決して仕事は増えません。
仕事は町工場の事務所から外に出て、メーカーの購買部と会わないと決してチャンスを掴めないと誰もが知っていると思いますが、社内でひたすら従業員と話していたら、あなたの会社に新たな仕事が増える可能性はありません。
町工場の後継者に与えられる時間は共通であり、「何に時間を使うか」で町工場の未来は決まりますが、もしもあなたが顧客に会う時間よりも社内の気持ちを変える選択をしたら、売上の数字は悲しいかな、どんどん落ちていくでしょう。
以下の記事では営業をしない町工場は永遠に苦しみ続ける負のループから避けることは不可能であり、経営を安定させたいと思うなら、何よりも先に営業をすべき理由を解説していますので併せてご覧ください。
1人で解決できないなら外の力を借りる
後継者がダメな町工場を変えるための最善策は「解決できる外部の専門家」の力を借りることであり、「1人で解決できない問題」は貴重な時間を無駄するのでなく、外部の力を借りて、最速で問題を解決し、成果を出すことが重要です。
町工場の経営者が1番やっちゃいけないことは「問題から目を背ける」「解決できない問題に時間をかけすぎる」ことで、廃業に近づいている町工場の大半が「やるべきことを放置した」ために会社が危機に陥っています。
1番わかりやすい例えは全ての町工場が苦手で最優先ですべきだけど、放置している「営業活動」です。
- 売上が1社依存である
- 1社依存先の仕事がどんどん減っている
- 仕事が内製化されて職人が遊んでいる
- 値段を買い叩かれ続けて、仕事しても利益出ない
- 既存取引先と仕事しても利益が全く出ない
多くの町工場が上記の悩みを抱えており、後継者は共通して「営業しなきゃ」「新しい顧客を見つけなきゃ」と危機感を抱えているのに、「営業したことない」「どうやって顧客を作ればいい」「何を話せばいい」と悩んで営業をしないのです。
町工場が営業が苦手なのは重々承知していますし、社内の誰もやったことがないのでノウハウがないのもわかりますが、ノウハウがない、やり方がわからないで営業をしなかったら町工場は潰れるだけです。
営業から逃げれば逃げるほど、町工場の余命は少なくなっていくのに、どの後継者も一人でいくら悩んでも解決しない「営業」に無駄に頭を抱えて、やらなくて良い言い訳をしています。
一方でダメな町工場から安定した売上で複数の顧客を持つことに成功した町工場は自分が「営業」が苦手と判断した時点ですぐに外部の営業のプロの力を借りて営業を丸投げし、新規顧客を見つけ、新たな仕事を生み出しているのです。
「営業できない」で時間を無駄にするのでなく、自分たちができない、苦手なことは成果をすぐに生み出せる方法を模索し、外部の町工場の営業のプロに中途半端でなく営業の全てを丸投げして、営業活動に取り組める仕組みにしています。
「時間」は有限であり、町工場の後継者が限られた時間で何をするかで工場の命運を左右します。
苦手な「営業」をどうするかでモジモジと悩んで時間を無駄にするか、すぐに判断して営業を丸投げして、顧客を見つける、仕事を増やすための活動ができる仕組みにするか、どちらを選ぶかであなたの工場の命運が決まりますよ。
以下の記事では町工場の後継者が新規開拓を外部の営業のプロに丸投げすることでどのような成果を生み出したのか、実際の町工場の成功事例を解説していますので併せてご覧ください。
成果さえ出せば工場が変わるきっかけに
製造業でダメな町工場が1番少ない労力で変わる方法は従業員に「成果」を見せることであり、何時間も口で説明するより、新しいことをやった結果である「成果」を見せれば、「変われるんだ!」と社内が変化するきっかけになります。
「やってみせ、言って聞かせ、させてみせねば、人は動かない」という言葉が存在しますが、ダメな町工場に1番必要なのは「やってみせ」であり、いくら言って聞かせても頭が凝り固まった従業員には意味がないのです。
頭が硬い人間を動かすには後継者が率先して「やってみせる」ことであり、その確固たる成果を見せつけることができれば、すぐに「やっても無駄」という従業員にも、「成果出てるけど無駄かな?」と説き伏せることができます。
世の中で1番重要なのは「成果」であり、大企業でどんなに無謀な企画や挑戦であっても、役員会で「成果が出ています」と実績を示せば、全員が「ぜひやってくれ!」と頭の硬い保守的なおじさんたちは喜んで後押しをしてくれますよね。
昭和のやり方で令和まで来てしまった全てが時代遅れで、手遅れになるほど頭が硬い町工場では「実績」さえ出せば誰も否定することができなくなり、後継者の足を引っ張ることができなくなり、工場が時代遅れから脱却するきっかけになります。
成果を出すためには後継者はとにかく、行動し、新しいことへの挑戦が必要なので、事務所にいてはならず、自分が苦手だけどやらないといけないことがあるなら、立ち止まるでなく、外部の力を借りて変革する行動を取るべきです。
現状のままではやばい、会社が潰れると少しでも感じたなら、今すぐに成果を出すために必要な行動を始めてみてはいかがでしょうか。
以下の記事では町工場の共通課題は「時間がない」と経営者が言い訳をして行動をしない点であり、この先も会社が生き残るために経営者がすべきことを解説していますので併せてご覧ください。
まとめ:後継者が自由にならないと工場はダメなまま
この記事では製造業でダメな会社では共通して、他力本願で変化を嫌う従業員のせいで後継者が身動きが取れず、町工場がどんどん衰退している点と後継者が今すぐにすべきことに関して解説してきました。
ダメな町工場は残念すぎるほど後継者が身動きを取ることができず、その原因は味方である従業員に足を引っ張られ、本来やるべきことに注力できない、時間を捻出できない状態です。
もしも他力本願な従業員たちに負けて、いつまでも後継者が1人で会社を守るための仕事を抱え込んでいては、ダメな町工場はこのまま廃業の道を進んでいくことでしょう。
あなたが自分たちがダメな町工場であると自覚をしているのであれば、今すぐに会社を変えるための行動ができる仕組み、事務所から出て、自由に新たな挑戦ができる環境を作らねばなりません。
とは言っても今まで営業をしたことがない製造業の町工場が新しい顧客を見つけるのはハードルが高く、社内に営業できる人材もいないはずです。
弊社は日本で唯一、金属加工業の新規開拓を丸投げで支援する営業支援サービス「AnySales」を提供し、日本全国の町工場の新規顧客開拓を支援しております。
「新規開拓をしたいけど何から始めればいいかわからない」「時間がなくて営業できない」「新規開拓を丸投げしたい」などのお悩みを抱える企業様はぜひ資料請求にてサービス内容をご確認ください。