「時間ない」が町工場の共通課題。町工場が生き残るためにすべきこと

新しいことに取り組みたい、挑戦したいが「時間がなくて、取り組めていない」の課題を持つ町工場の経営者様が非常に多いです。

町工場ではいつまでも同じことをしてはいけない、常に危機感を持って仕事をしているという方は多いかと思いますが、具体的に工場の経営を変革する取り組みに行動を移している方は少ないのが実態です。

その原因は「時間がない」というシンプルな課題です。

既存業務を回すことで1日が終わってしまう、何かに注力すると他の仕事が全て止まるので、なかなか新しいことができない状態の町工場の経営者が多いのです。

ここでは町工場の共通課題である「時間がない」の問題点と生き残るために町工場がすべきことを解説します。

目次

町工場の経営者には時間が足りない

日本の町工場の99%は時間が足りずに本来取り組むべきことや改革すべきことに着手できずにいる問題を抱えています。

本来は最優先で行うべきこと、工場の経営を改善するために取り組むべきと分かっていながら、既存業務の対応や社内の人間関係の調整などで後手に回っているのです。

ここでは具体的に町工場の経営者が時間が足りないが故に起こっている問題を解説します。

既存業務を回すので精一杯

町既存顧客の製品を遅滞なく納めるための工場の生産管理、顧客対応、、経営業務の対応で精一杯で新しいことに取り組む時間と余力がなく、既存の仕事を回すことで精一杯なのです。

町工場の経営者は基本的に現場に自分が入っていないと現場が回らない、自分がいなくても仕事が問題なく回る仕組みが出来上がっていることは稀です。

社長や後継者自身が現場に入って、加工をする、社長が材料調達から納品まで手を出さないと顧客に求められた納期や品質を守れないという状態が多く見受けられます。

人手不足の影響もあり、社内の様々な仕事を経営者が抱えることで、全てが片付けるには定時では間に合わず、残業することになり、気がつけば21時前でもう新しいことに手が付けられない環境になってしまうのです。

つまり、経営者は会社を変革するためのアイディアがあったとしても、目の前の既存業務をおざなりにはできないのでせっかくのアイディアを後回しにしてしまうのです。

アイディアは後回しになり、埃を被り続けるうちに、いつの間にか忘れられてしまい、1年後振り返った時に会社が何も変わってなかったなんてこともザラです。

以下の記事では町工場の問題は経営者が私生活を捨て、1人で全ての仕事を抱え込んで、孤軍奮闘する経営体制であることを解説していますので合わせてご覧ください。

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新しい取り組みをすると他が止まる

新しい取り組みに注力すると、既存の仕事に手が回せず、社内で悪影響が生まれてしまい、新しい取り組みやアイディアが一向に実現しない問題にぶつかります。

例えば、1社依存問題の解消や異業種メーカーとの取引を求めて、新規開拓に経営者が乗り出すと次のような事態が発生します。

  1. 商談は対面になるので、客先への往復の移動時間がかかる
  2. 商談後も見積作業などの追加作業が生まれる
  3. 2回目、3回目の訪問が必要になり、その度に会社を開ける

新規開拓をするだけでもこれだけの仕事に経営者が時間を割く必要があり、その時間の間は経営者は外出をするなどで工場を開けることになってしまいます。

工場を空けていると、現場で生産に関する問題が起きたり、社員同士の人間関係の問題が起こるなどの問題が起こり、既存のお客様の信頼関係を損なうケースにも繋がります。

このように町工場の経営者は新しいことに注力して、外に出る時間が多くなったり、現場を開ける時間が多くなると他の既存の仕事が止まってしまい、悪影響が出るようになるのです。

新しいことはしたい、むしろ取り組まないといけない危機感はあるのに、他の仕事が止まるので町工場の経営者は新しいことに100%全力で取り組むための時間が不足している

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会社に変化が起こせない

時間がないことが原因で、新しい挑戦や変革に取り組むことができず、結果として時間だけが過ぎて、会社は何も変わらずに苦しい状況から抜け出せないのです。

会社を変える、経営を変えるためには今まで通りのことを繰り返しても、変化は訪れません。

既存の業務を回して、1日が過ぎていく、外出先で何か新しいことに取り組んでも会社からの電話が鳴り止まず、集中して取り組めずにいつまで経っても形にならないで終わる。

この状態が続いてばかりで気がつくと、1年が終わり、2年が過ぎ、いつまで経っても経営者が会社にいないと仕事が回らない、経営者が無理をしないと会社が回っていかない状態から抜け出せないのです。

変化を起こすのは簡単ではなく、継続した取り組みが前提であるため、ある程度の時間を新しい取り組みに割かなければなりません。

しかし、苦しい状況から抜け出せない町工場には経営者に時間が絶対的に足りないため、変化を生み出せない大問題に繋がっています。

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よくある町工場が手付かずの領域

町工場の経営者が時間がないために変化を起こせない領域は基本的に共通しており、「営業、業務効率化、人材育成」の3点です。

「営業、業務効率化、人材育成」の3つは経営者が経営を楽にする、自分自身の時間を作るためにも必須な事項ですが、手をつけられないが故に常に頭を抱える悩みの種になっているのです。

ここでは町工場で変化が起こせない共通領域を3つ解説します。

営業する時間がない

町工場の大半が新規顧客を見つけるの営業活動に取り組む時間を捻出できず、営業活動すらできていないのです。

多くの町工場は以下のような理由から既存顧客の業界とは別の異業種との取引をしたいはずです。

  1. 既存業界に限界を感じている
  2. 既存業界は薄利で十分な利益を得られない

町工場が規模を拡大する、新しい設備投資やIT導入をするためには投資に回せる利益が必要ですが、おそらく多くの町工場が既存の取引先だけと商売しても十分な利益が見込めないと感じているはずです。

いくらやっても、全く利益が出ない仕事をするのは無駄であり、限られた時間、人員で最大の利益を創造するためには町工場も仕事を選ぶ必要があります。

そのためには新規顧客を見つけるための新規開拓の営業活動が必要ですが、以下のような理由で新規開拓に取り組めないのです。

  • 営業方法がよくわからない
  • 営業活動の移動時間や商談時間、見積時間を捻出できない

大半の町工場は新しい仕事が欲しい、異業種と出会いたいと思いながら、出会うために必須な営業活動に時間がないので取り組めていないのです。

仕事を待ってばかりの「待ち工場」はこの先生き残るのが難しくなる点に関して以下の記事で解説をしていますので、合わせてご覧ください。

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仕事の効率化に取り組めない

町工場の経営者が時間を捻出するためには既存業務を効率化・自動化することが必要ですが、この業務の効率化にも手を出せていないのです。

「時間がない」と嘆いていても、決して状況は変わりませんが、変えるための方法は1つで既存業務をITの力を活用して効率化し、30分かかっていた仕事を10分に効率化し、余った時間を変革するための時間に回すことです。

町工場ではアナログな仕事の仕方をしていることが多く、余計ない仕事、付加価値の低い仕事に大事な時間を奪われているのです。

世の中では「やれ、DX」「デジタル化が急務」と言いますが、町工場が本当にデジタル化しないといけない理由は「仕事を効率化して、新しい挑戦ができる時間を作るため」です。

この余計な時間をITを活用することで、効率化することで本来1時間かかっていた業務を30分にする、浮いた30分を新しい取り組みに回す、業務の効率化が町工場の経営者に求められているのですが、この効率化にも手を出せていません。

町工場にとってITは無縁の世界であり、以下のような理由から活用に手が届かないのです。

  • そもそもPCが苦手
  • どんなツールを使うべきかわからない
  • 社内にITに長けた人材がいない

町工場が経営を変える、会社を変えるには「時間」が必須になり、そのためには今の業務を効率化して、変革するための時間を捻出する必要がありますが、その効率化に取り組むことより、目の前の仕事をこなすことで終わっているのです。

以下の記事では町工場の社長が仕組みを作らずにいると、外で新しい挑戦をする時間が作れずに町工場が衰退していく道から抜けだせなくなる理由を解説していますので合わせてご覧ください。

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人材育成できない

時間を作るためには、経営者が工場に張り付かなくても、代わりに回してくれる右腕の存在が必要ですが、人材育成に時間を割けず、いつまでも工場から出れないという問題が起きています。

町工場の多くは「経営者がいないと仕事が回らない」「工場の生産も回らなくなる」という状態に陥っており、経営者が自由に外を飛び回れるという環境になっていません。

これはモノづくりの現場と営業などのビジネスの面の2つで起きています。

営業面で言うと、「社長が外に出ていて見積できない」「社長じゃないとわかりません」の言葉しか返ってこない町工場がありますが、これは社長の代わりに対応できる人がいない状況の人材育成ができてない状態です。

モノづくりの面で言うと「社長に聞かないと加工できるかわからない」「納期回答は社長から」の現場に聞いても求めている答えが出てこないパターンで、これを購買部が聞くと「この会社、本当に大丈夫か」と相当怪しまれます。

このような経営者自身が他のことに時間を使うためには自分がいなくても、見積回答ができる、納期回答ができる、生産管理ができるような人間を育成して、経営以外の部分を自分の代わりに会社を回してもらう必要があるのです。

町工場の経営者に「時間がない」のは会社のほとんどの仕事を抱え込んでしまうのがしまうのが原因で、解決するには経営者が抱える仕事を減らすしかなく、そのためには自分の仕事を背負ってくれる人材が必要です。

しかし、実情は時間がないから人材育成ができず、結果として自分の頭で考えず、指示を受けないと動かない人材ばかりなのでいつまで経っても「新しいことに取り組む時間」が生まれないのです。

以下の記事では町工場が社内で営業担当を育成するのは不可能であり、苦手な営業は外部のプロに丸投げするのが1番簡単に新規開拓ができる理由を解説していますので合わせてご覧ください。

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時間がないなら外部のパートナーを見つけろ

町工場の経営者で会社を変えたいけど、自分の時間がないと分かっているなら、今すぐに自分のアイディアを形にしてくれる外部のパートナーを見つけて、アイディアの実現に向けて行動すべきです。

町工場の大問題は「アイディアはあるけど。。。。」とせっかく思いついたアイディアを実現しようとせず、アイディアのままで終わらせていることです。

「時間がない」は正直言い訳であり、社内で実現できないなら、外部のプロに任せて、早急にアイディアを実現すべきなのです。

ここでは時間がないと頭を悩ます町工場の経営者は外部の頼れるパートナーを見つけるべき理由を解説します。

時間なくて手を出さないは死活問題

「時間がない」「人がいない」で町工場の経営者は自身が思いついたアイディアを実行せずにいるのは死活問題です。

せっかく思いついたアイディアも、既存の仕事が忙しくて、いつの間にか忘れ去られる、第三者から見ても面白いアイディアなのに取り組まずに放置、これはあまりにも勿体無いです。

町工場の良いところは大企業と違い、すぐに行動に移せることで、とりあえずやってみて、上手くいったら続ける、ダメならやめれば良いというスピード感が出せることです。

1個のアイディアでは成功しないかもしれませんが、10個のアイディアを試せば1個は成功するかもしれません。

アイディアの試行錯誤が重要であって、1回も取り組まなければ町工場に変化なんて絶対に起こりません。

「時間がない」「人がいない」を理由にしてアイディアに実現に取り組まないのは町工場にとって大きな損失であり、挑戦しないことには何も変化は起きず、いつまで経っても苦しいままなのです。

本気で会社を変えたいと考える町工場の経営者は「すぐにアイディアを実行できる環境」を作るべきで、社内で無理なら外部の力を使えば良いのです。

以下の記事では「営業しなきゃ」という危機感だけで何もせずに仕事がなくなってから、動き出してももう手遅れであり、町工場は危機を感じたらすぐに行動すべき理由を解説していますので合わせてご覧ください。

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外部のプロに丸投げしてしまえ

「時間がない」「人がいない」と感じる町工場は「自社で全てやろう」とする考えを今すぐに捨てて、アイディアの実現を丸投げでお願いできる外部のプロを見つけてください。

町工場では「苦手なことでも自社で全部やり遂げよう」という考えが多いですが、これは非効率な考え方で、苦手なこと、やったことないことに無理に取り組んでも成功するまでに時間と労力と見えないお金がかかり、結果、実現はしません。

ただでさえ「指示待ち人間」「変化が嫌いな人」が多い町工場で、「新しいことをやろう、苦手なことをやろう」と動いてもおそらく社内の人間の考えを変えるだけでも多大な労力がかかるはずです。

アイディアがある、解決したい課題が明確であるのであれば、外部のプロに丸投げで依頼してしまうのが1番手っ取り早い実現方法です。

苦手なことに無理に自分自身で取り組んでも、取り組める時間が少ないから結果が出るのは遅いし、そもそも苦手だからよくわからないまま進めないといけない状況では結果が出るまでに長い時間がかかります。

町工場には悠長に取り組んでいる時間はないはずで、いち早く結果を出して次に進まないといけないはずです。

結果を出したいなら、外部の得意な領域であるプロに任せるのが1番で任せることで経営者は他の新しいことに時間を回せるので一石二鳥です。

苦手なことに時間を割いて取り組むのは時間の無駄で、いち早く結果を出したいなら外部の力を借りるのが「時間ない」「人がいない」の町工場の最善手です。

以下の記事では技術営業を外部に丸投げすることで新規開拓に成功し、顧客を増やし続ける町工場が爆増している理由を解説していますので合わせてご覧ください。

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事例:苦手なことは外部に任せて成功した2つの町工場

ここでは実際に町工場が苦手な「新規開拓」と「デジタル化」の2つを外部のプロに任せることで「1社依存状態からの脱却」と「日報のデジタル化による効率化」を実現した町工場を2社紹介します。

株式会社曽我製作所様は町工場の共通課題である売上が主要顧客に依存する「1社依存状態」で営業をしようにも社内に新規開拓ができる人材がおらず、新規開拓活動に取り組めない状態でした。

専務自身が営業しようにも、経営や工場管理などの既存業務で手一杯、メーカーもWebMTGに取り組めないので往復の移動時間が大きな負担で営業をしたくてもできない状況に陥っていました。

そんな中で曽我製作所様は「新規開拓の丸投げ」を外部のプロに依頼することで「1社依存状態」からの脱却を試みたのです。

外部の金属加工業に特化した新規開拓支援を提供する「AnySales」を活用することで、自社が苦手な新規開拓を外部のプロに任せて、自分が動かずに営業活動が継続的にできる仕組みを作り出したのです。

AnySalesを活用することで曽我製作所様は以下のような成果を生み出しました。

  1. 4つの異なる業界で顧客開拓
  2. SNSフォロワー数6000人
  3. 取引先増加で新しい技術領域を取得

大半の町工場が取り組みたいけど、取り組めてない苦手な領域である「異業種メーカーの新規開拓」を自分たちの時間を全く使わず、丸投げすることで、1社依存状態から抜け出した事例です。

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株式会社北陽製作所様には営業部が存在しますが、日々の業務が多忙で新規顧客を開拓する時間を捻出できずになかなか新規開拓に取り組めない、特に最も負荷になっていたのは紙の営業日報作成することでした。。

デジタル化が必要なのは分かっているけど、「デジタル化」という言葉を聞くだけで嫌気がさす、コンサルに聞いても世の中の当たり前のことしか言わず、「自社の状況や態勢に最適な仕組み」を教えてもらえない状況に陥っていました。

そんな中で北陽製作所様は自社が得意でない「デジタル化」を外部のプロに依頼することで「丸投げで自社に最適なデジタル化を実現し効率化する」ことに取り組まれたのです。

金属加工業の業務効率化に特化したデジタル化支援を提供する「Anydev」を活用することで、自社が苦手な領域であるデジタル化を外部のプロに任せ、効率的に仕事ができる環境を創造したのです。

Anydevを活用することで北陽製作所様は以下のような成果を生み出しました。

  1. 紙の日報をアプリに置き換え
  2. 紙日報の保管スペースが不要に
  3. 外出先でも簡単に日報作成可能に

町工場では限られた今いる人材や少ない人材で仕事を回していかないといけない中で効率的に仕事をすることが求められていますが、デジタル化を使いこなすのは難しい中で、丸投げで自社に最適な業務効率化を実現した事例です。

他にも北陽製作所様では新規開拓の丸投げにも取り組み、高利益な取引の創出に実現した事例紹介記事もございますので合わせてご覧ください。

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まとめ:「時間がない」なら外部の力を活用せよ

この記事では「時間がない」が共通課題である町工場が生き残るためにすべきことを解説してきました。

多くの町工場の経営者は常に危機感を感じているが「時間がない」が故に様々な新しい取り組みを実行に移すことができず、現状に変化を起こせずにいます。

しかし、「時間がない」と考えていても決して勝手に町工場の経営社の時間が増えることはなく、何かを変えないと経営者が自由に挑戦できる環境は生まれません。

時間を作る選択肢として、社内でなく外部のプロの力を借りることで、経営者自身が時間を使うことなく最速で結果を出すことが可能となり、時間がない中でも新しい取り組みに着手することができます。

何でもかんでも自社で、苦手なこともやるのでなく、外部の力を上手に借りることこそ、時間も人もいない町工場が生き残るための方法です。

弊社は日本で唯一、金属加工業の新規開拓を丸投げで支援する営業支援サービス「AnySales」を提供し、日本全国の町工場の新規顧客開拓を支援しております。

「時間が捻出できず、自分では営業に取り組めない」「新規開拓したいけど営業方法がわからない」の悩みを抱える町工場様はぜひ資料請求にてサービス内容をご確認ください。

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